記事はまず、韓国の文政権は南北融和と平和的な核問題の解決を目指していると主張し、日本と協力して北朝鮮問題に対応しようとはしなくなっていると指摘。むしろ、北朝鮮との結びつきを強めることで「安倍首相を外そうとしている」と分析した。近年韓国は、積極的に中国やASEAN、ロシアとの関係を重視してきたが、これも日韓関係を冷めさせる要因になっていると指摘した。
また、安倍首相の外交面での調整も韓国が外交面で強く出ている要因だと記事は分析。日米関係は見た目ほど良いものではなく、むしろ、日本は中国やロシア、北朝鮮など「韓国以外の国」との関係改善にも積極的だが、その分、韓国との関係が悪化しているのだという。
また、「米国のアジア太平洋同盟国に対する政策の変化」も日韓関係に影響を与えていると分析。トランプ政権の「米国ファースト」で、韓国に50億ドルの在韓米軍費負担を要求するなど「盟友よりも自国優先」で、日韓関係改善のために積極的に仲裁に入るつもりはなく、その力もなくなっているため、日本も韓国も米国には頼らず独立志向になっていると分析した。
記事の分析が的確であるかどうかは疑問の余地があるが、いずれにしても現状では日韓関係がますます悪化していくのは避けられないだろう。しかし記事は、短期的には問題解決は望めないものの、「全面対決はしないのではないか」との見方を示している。このままではどちらにとってもプラスにはならず、いざとなれば米国が阻止することが考えられるため、最悪の事態は避けられるのではないかと楽観的な観測で締めくくった。
これに対して、中国のユーザーからは「米国が問題を引き起こして得をしようとしている」、「中国はこれをチャンスにして得しよう」など、「漁夫の利」が得られるとの意見が寄せられた。中国に漁夫の利を得させないためにも日韓関係の改善が望まれるが、今度ばかりは日本もそう簡単に妥協する様子はなく、今のところ日韓関係改善は難しいと言わざるを得ないだろう。
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