記事は、卓球スウェーデンオープンで中国代表が全種目制覇を達成したと紹介。「この結果を得るにあたり特に何の懸念材料もなかったように見えるが、実際は危ない部分もあった」とし、特に陳夢選手と伊藤選手が決勝で競り合った女子シングルスについて「最も見ごたえがあった」と伝えた。
そして、「中国代表が戦いの道を歩むなかで、ファンにしろ選手にしろ、日本の伊藤に感謝をすべきなのだ」としている。
そのうえで記事は、これまで世界の卓球界は中国の一強状態が長く続いてきたため、見る側も中国が勝つことに慣れてしまって徐々に興奮を覚えなくなったと説明。この状況を伊藤選手が打破し、「試合をちゃんと見なければ、中国選手が勝ったかどうかが分からなくなった」とした。そして、「伊藤が試合のおもしろさと楽しさを再び思い出させてくれたことに、われわれ卓球ファンは感謝しなければならないのだ」と論じた。
また、選手が成長するには拮抗するようなライバルの存在が必要であるとし、伊藤選手がまさに中国代表にとって「刀を磨く砥石」のような存在になり、大きな役割を果たしていると紹介。時として伊藤選手に敗れることで、選手たちが自らの足りない点に気づくという良い流れができていることを伝えたうえで、特に新しい世代の中国代表にとっては伊藤選手のように立ち向かってくる相手が大切なのだとした。
記事はさらに、ファン、選手とともにコーチも伊藤選手に感謝すべきだとし、その理由について「選手が些か傲慢になった際に、伊藤の存在を示すだけで気持ちを引き締めることができるからだ」と伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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