日本はこの時期、受験シーズンであり、合格祈願のお守りを持って試験に臨む人も少なくないことだろう。お守りは形式こそ異なるとはいえ世界中で見られるものだが、中国メディアの今日頭条は25日、日本のお守りについて紹介する記事を掲載した。


 記事によると、日本にお守りが伝わってきたのは遣唐使の時代だという。遣唐使は中国から多くの文化や物を運んできたが、この中にお守りが含まれていたと伝えた。しかし、中国のお守りは金や玉でできているのに対し、当時豊かではなかった日本では紙や木に書いた簡単なもので、保管に便利なように小さくてきれいな袋に入れたのがお守りになったと紹介した。

 日本ではお守りがいかに普及しているかについて記事は、「自動販売機でも買えるほど」だと紹介。昇進や給料アップ、商売繁盛、恋愛や結婚の成就、妊娠の際の安産、高齢者には長寿など、特別な時や願い事に応じてその都度お守りを購入しているとしている。

 では、こうしたお守りは日本人にしか効果がないのだろうか。記事は、中国人でも効果があると主張し、「心理学的な観点」からすると、お守りを持つことで積極的な暗示作用があり、気分が良ければ物事を成功させやすくなるものだと論じた。

 しかし、中にはせっかく日本に来たからということで、異なる効果のお守りをまとめてたくさん購入する中国人もいるが、「それは良くない」と記事は指摘。神様同士がケンカしてしまうので逆効果になると注意を促した。また、「有効期間」があって、効果は1年間だけであると伝えている。

 科学が発達した現代においても、こうしたお守りなどにすがる人々の心理から、人間には神々などの大きな特別な力や保護にすがりたいという根本的な欲求があるのかもしれない。最近ではすっかり見かけなくなった中国人観光客だが、新型コロナウイルスの問題が収束したら、また多くの中国人が日本のお守りを購入していくに違いない。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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