仏RFIの中国語版サイトは20日、米アップルの新型スマートフォン「iPhone 17」が9月に発表・発売される見通しで、中国にある世界最大の生産拠点では繁忙期に合わせた採用計画に求職者が殺到していると報じた。

記事によると、iPhone 17はすでに大規模な量産段階に入っており、中国河南省鄭州市では、このほど打ち出された富士康(フォックスコン)工場の繁忙期向け採用計画に大勢の求職者が列を成している。

主にiPhoneの組み立てを担当するA事業群の「返費工」と呼ばれる短期従業員は基本給が月2100元(約4万3000円)で、これに手当などが加わる。さらに在職90日で最高8000元(約16万4000円)のボーナスが支給されるため、合わせると3カ月で1万9200~2万3000元(約39万5000~47万3000円)の収入になるという。

待遇はコロナ禍後のピーク時には及ばないものの、中国の製造業で賃金が縮小傾向にある中、富士康が掲げる条件は依然魅力的だといい、記事は中国メディアの報道として「今月18日、募集センターの外には数百メートルもの長い列ができた」と伝えた。

工業団地の関係者によると、「人員需要は増え続けており、採用は10月まで続く見通し」という。(翻訳・編集/野谷)

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