中国メディアの騰訊は7日、潜水艦「おうりゅう」について、その最大の特徴は静音性であると伝える一方、日本の潜水艦技術は「中国を15年ほどリードしている」という主張は果たして正確なのかと疑問を投げかける記事を掲載した。
記事は、10番艦までのそうりゅう型潜水艦と「おうりゅう」の最大の違いは、リチウムイオン蓄電池を搭載し、スターリング機関と鉛蓄電池を廃止したことだと指摘し、リチウムイオン蓄電池のエネルギー密度は鉛蓄電池の数倍以上に達し、同体積の鉛蓄電池に比べてエネルギー容量も大きいと紹介。
しかも電池の重量はリチウムイオン蓄電池の方が軽く、充電のスピードも速いため、潜水艦にとってリチウムイオン蓄電池は有利に働くと指摘。それゆえ一部では日本の潜水艦技術は「中国を15年ほどリードしている」という主張もあると紹介した。
一方で、日本のみならず、ドイツや韓国、ロシア、オランダ、フランス、中国なども潜水艦にリチウムイオン電池を採用するうえでの技術的な研究を行っていると主張し、「なぜ日本が世界初を手にしたのだろうか」と疑問を投げかけつつ、それは「日本以外の国は実装のスピードではなく、安全性をより重視して研究を進めているからだ」と主張。
リチウムイオン電池を採用するには、様々な条件下でその安全性を確認する必要があるとし、日本が世界で初めてリチウムイオン蓄電池を搭載した通常動力型潜水艦を配備したからといって「必ずしも日本が潜水艦技術で世界をリードしているわけではない」と主張もあることを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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