一方、中国はノーベル賞の分野ではまだ目立った成果をほとんど残せていないのが現状だが、中国メディアの網易はこのほど「論文の数や引用数で成果をあげる中国に対し、日本はノーベル賞受賞者を輩出し続けている」と強調し、ここから日本と中国の違いが見て取れると論じる記事を掲載した。
中国が自然科学分野の論文発表数で世界一となったことについて、記事は「長年にわたって莫大な資金を投じた成果」であるとし、2017年に中国の研究者が発表した論文の数は30万5927本に達し、米国の28万1487本、ドイツの6万7041本、日本の6万4874本を上回って世界一となったと紹介。一方で、中国の論文数が多いのは「人口が多い中国には科学者の数も多く、国もそれだけ資金を投下してきたから」だという見方があることを指摘しつつ、日本の事例を見ると「論文数とノーベル賞の受賞者数には相関性があまりないことがわかると」紹介した。
たとえば日本で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出しているのは京都大学だが、自由な校風で知られる京都大学の論文発表数は特に多いわけでもなく、また日本には目立った論文を発表せぬままにノーベル賞を受賞した人もいるほどだと指摘し、「たくさん論文を発表していれば、勝手にノーベル賞が受賞できるわけではなさそうだ」と強調。
むしろ、日本のノーベル賞受賞者たちに共通しているのは「自由」というものであるとし、「好奇心や素朴な疑問に端を発した自由な思想」や「強制や干渉のない自由な研究」が結果に結びついたケースが多いと伝え、同時にこうした自由は中国では見られないものであることを強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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