潜水艦にとっての天敵と言えば駆逐艦や対潜哨戒機があるが、それ以上の天敵となるのが「音響測定艦」と言えるだろう。中国メディアの今日頭条は、日本のひびき型音響測定艦について紹介する記事を掲載した。


 記事は、音響測定艦の任務には潜水艦の活動を監視して追跡することだと紹介。そのため、別名「スパイ艦」とも言われると主張した。日本には現在、ひびき型音響測定艦として「ひびき」、「はりま」の2隻が就役していると記事は伝えたが、今年1月に3隻目となる「あき」が進水しており、来年には就役予定だ。

 「ひびき型音響測定艦」の特徴として記事は、全長67メートル、幅29.9メートルとかなり「太い」ことで、双胴船の形を採用することで荒天でも高い安定性を保てると紹介。SURTASS曳航ソナーを装備しており、潜水艦のノイズを傍受・測定し、遠方からの監視、識別、方向探知、距離測定などができると伝えた。

 そのうえで記事は、尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題以降、ひびき型音響測定艦は東シナ海に頻繁に出現しており、「将来的な軍事行動のために」さまざまな情報を取得していると主張。収集する情報には潜水艦の声紋も含むため、近くの海域で活動する中国の潜水艦の脅威となっているとした。

 しかし記事によると、最近では日本の音響測定艦は活動が難しくなっているという。中国が監視を強化しているためで、「異常があれば直ちに艦艇や飛行機を飛ばして追跡、監視を行って相手に圧力を加えることで、偵察活動ができないようにしている」と伝えた。これは中国にとって情報収集されることがそれだけ脅威になっているからだと言えるだろう。ひびき型音響測定艦は非武装であるとはいえ、まさに中国の潜水艦にとっては「天敵」となっているに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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