記事は日本人の対中感情が悪化している理由の1つ目として「中国が発展したため」と主張。経済的に大きく発展した中国の国内総生産はすでに日本を超えたが、そのため日本は心穏やかではいられなくなったのだという。その証拠に、かつて日本が中国を経済面で援助していたころは、「日本は上から目線」で対中感情はそこまで悪くなかったと指摘。しかし、中国が日本を追い越すと対中感情が悪化したと論じた。根本原因は「島国ならではの危機意識と競争心」にあると分析している。
2つ目は「メディアの影響」で、日本メディアが中国のマイナス面ばかりを取り上げたため、国民が中国のことを色眼鏡で見るようになった、と不満を示している。3つ目は「政府の問題」だとし、日本政府が国民の負の感情に働きかけて煽ったがゆえに、国民自身も気付かないうちに対中感情が悪化したと主張した。
記事は、日本人の対中感情の悪化をすべて日本のせいのように解説しているが、今回の世論調査によると、日本人が中国に対して良くない印象を持つ理由のトップは「尖閣諸島(中国名:釣魚島)周辺の領空・領海を侵犯」であり、次いで、「国際的なルールと異なる行動」、「南シナ海などでの行動が強引」と続いている。こうして見ると、日本人の対中感情の悪化はいずれも中国の行動に起因していることが分かる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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