財務省によると、2019年末時点の日本の対外純資産は364兆5250億円に達し、前年比6.8%増となった。記事は、こうした対外純資産が日本に多額の利益をもたらしていると紹介している。そして、世界一の規模である日本の対外純資産には「戦略的な意義がある」と分析。地震や戦争などで国が非常事態に陥った場合、こうした対外資産を随時使用できるので、「日本人は長期的な戦略眼を持っている」と称賛した。
そのうえで、日本が対外資産を増やしている理由は3つあると分析。1つは「日本は西洋諸国から警戒されていない」こと。このため、対外資産の購入や海外企業との合併に際して大きな障害がなく、対外資産を増やすのが容易な環境にあるとした。これは、しばしば強い警戒の対象となる中国とは大きく異なる点だと言えるだろう。
2つ目の理由は「かつてのプラザ合意の影響で経済成長が難しくなっており、米国に挑戦するのがもはや難しくなっている」ため。それで、対外資産を購入することで間接的に日本経済を救っていると説明した。3つ目は、対外資産によって「日本の資源不足、国土の小ささを補えるため」で、海外に資産を持つことで日本は真の実力を隠せていると主張した。
日本の対外純資産が強調されることはあまりないが、世界一の対外純資産を持つ日本は、やはり豊かな国だと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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