植物性たんぱく質の価値を分かりやすく

キッコーマン飲料は植物性たんぱく強化飲料「Soy Body」シリーズを立ち上げ、バニラ風味の「オリジナル」とココア風味の「ココア」の2品を22日から関東エリア限定で新発売する。希望小売価格は税別142円。
コロナ禍で加速する健康意識の高まりで、植物性ミルクやたんぱく質補給食品市場が拡大していることが投入の背景。

8日、発表した藤村公苗社長は「豆乳を中心にアーモンドミルクやナッツミルクも含めた植物性ミルクという新しいカテゴリーが認識されつつあり、豆乳のトップメーカーとして、より高付加価値で魅力的な、そして植物性というものをキーワードにした商品を提案させていただきたい」と意欲をのぞかせる。

「Soy Body」は、1本(200㎖)当たり15gのたんぱく質を含み、たんぱく質の含有量は「キッコーマン調製豆乳」に比べ2倍以上となる。

20~69歳男女約5千人を対象にしたキッコーマン調査によると、豆乳で摂りたい栄養素として豆乳飲用者の約7割が大豆たんぱく質と回答した。

これについて、荻生康成チルド営業本部営業企画部企画グループ長は「そもそも植物性たんぱくの供給源として豆乳自体が役割を果たしているが、もう少し消費者に寄り添ってお話をうかがうと、プロテインとたんぱく質で異なるイメージを持たれていることが分かった」と述べる。

荻生氏によると、プロテインが筋肉やサプリメントのイメージが強いのに対し、たんぱく質が「健康によさそう」や「リラックスできる」イメージが強いという。


このことに再度着目して「単に栄養成分だけではなく消費者にも分かるような商品づくりが必要」との考えの下、「Soy Body」シリーズを編み出した。ターゲットは「ライトな運動習慣を持たれている女性層」。

大豆由来の植物性たんぱく質は、必須アミノ酸を多く含みイソフラボンも同時に摂れ、肌や髪、筋肉などを構成する重要な成分とされる。

このようなことを、商品や8日に開設した特設サイトを通じて情報発信し「プロテインはハードなイメージがして手を伸ばしづらい」層や「たんぱく質摂取に興味はあるが試したことがない」層を獲得していく。