外食企業や決済、ポイントサービス企業などが参加する外食業界横断プロジェクト「#外食はチカラになる」が発足し14日、都内で記者発表が開催された。

吉野家ホールディングスの呼びかけで、「串カツ田中」「鳥貴族」「ロイヤルホスト」など外食企業のほか、外食サポートサービスとして「ぐるなび」「Tポイント」「PayPay」など全28社がプロジェクトに参加した。


飲食ブランド総数は89におよび、全国約9,400店でポイント還元や割引特典などの各種キャンペーンを展開し来店を後押しする。プロジェクトロゴを使用した特設サイトでの情報発信のほか、飲食店情報サイト「ぐるなび」では特集ページを開設し、エリアや業態によって参加店舗の情報を検索できるようにする。

コロナ禍における外出・移動制限や在宅勤務の増加などにより消費者行動が変化し、外食市場は大きな影響を受けた。ただ、4度目の緊急事態宣言が解除され、ワクチン接種率が6割を超える中で、消費者意識は外食機会増加に前向きに変化した。

「コミュニケーションの場を提供するという外食の存在意義が見直されている」(鳥貴族ホールディングス・大倉忠司社長)。

「外食産業が抱える雇用は600万人を超える」(吉野家ホールディングス・河村泰貴社長)。プロジェクトを通じて「働く機会を提供して社会に役立ちたい」(串カツ田中ホールディングス・貫啓二社長)との思いも強い。コロナ禍で縮小した外食産業に「チカラ」を取り戻し、活性化することができるのか、業界横断プロジェクトの成否が注目される。
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