20年間の集大成。山崎真実がラスト写真集『カメリア』からのお...の画像はこちら >>

ついに幕を閉じる山崎真実 撮影/藤本和典 山崎真実ラスト写真集『カメリア』(小学館)

2月19日(月)発売『週刊プレイボーイ10号』で山崎真実(やまさき・まみ)がグラビアを披露。グラビア界のレジェンドであり、女優としても活躍中の彼女が「ラスト」となる写真集を発売予定。

2004年からスタートしたグラビアの活動期間は途中のお休み期間を経て約20年間にわたる。そして、ついに幕を閉じる。

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■人間・山崎真実の最高の写真集

――ミスマガジンでグラビアの仕事を始めたのが19歳。その後、一度はグラビアをやめたものの29歳で復帰し、現在(38歳)まで活躍してきた真実ちゃんがついにグラビア卒業です。

山崎 復帰以降、ここまで長くやってこられたのは奇跡に近いと思ってます。20代の頃は用意されたものをやっていたけど、30代になってからは、自分がやりたいことをたくさんやらせてもらいました。

しんどかったこともあったけど、その分楽しかったですね。

――今回の写真集でラストグラビアになるけど寂しさはある?

山崎 やめるときってきっと怖いんちゃうかなとかって思っていたんですけど、最後の撮影は肩の荷が下りたというか、不思議なくらいリラックスして撮影できました。〝これでラストやから!〟みたいな気負いはまったくないです。

ただ、20年間やってきたグラビアの中で、表現としては自分のマックスを出せたと思うので、できるだけ多くの人に見てもらいたいなって思います。

――ここを一番見てほしいというところは?

山崎 最後の20ページくらいですね。怒涛のラストになっているので(笑)。

――そこにはどんなストーリー、思いがあるの?

山崎 20代のときはキレイとか、かわいいとか、そういうものばっかり追い求めてきたんですけど、30代になってからは少しずつ別の表現を入れてきたつもりです。

今回の写真集のラスト20ページは、なんかある意味動物的な感じというか、すごい躍動的な写真が多くて。きっと普通のタレントさんやったらこれはやめてほしいというような崩れた顔の写真も多く入れています。

たぶん、こういう表現で出す人って、なかなかいないと思うんですよ。もしかしたらタレント・山崎真実としては最低な写真集かもしれないけど(笑)、人間・山崎真実としては最高な写真集だと思っています。

――純粋に表情がキレイとかかわいいという基準では選んでないってことかな。

山崎 最後の20ページはそうですね。いいか悪いかはわからないですけど、見た人はびっくりするかもしれない。ちなみに、写真見てどう思いました?

――一部しか見ていないけど、真実ちゃんって人間の欲望を表現したいんだなって思った。しかも、あれはすっぴんなのかな? 私が知っている真実ちゃんではない真実ちゃんが写っていたなって。

山崎 メイクさんはいますけど、できるだけナチュラルにしたいってお伝えしました。それと、お見せしてる写真はまだ控えめなものが多いんですよ。

写真集を買った人しか見られないものを取っておきたくて。

――あれで、控えめなんだ(笑)。

山崎 できるだけ衣装もメイクもシンプルにしたかったんです。本当は背景も主張がない場所で、自分の体ひとつだけで表現したいから、衣装もほとんどいらない、服とか下着はできるだけ肌に近いベージュとかで全部透けてていいって言ったんです(笑)。

今まで、髪の毛、メイク、衣装、ロケーション、シチュエーションと、いろんなものに助けてもらってたけど、そういうものをすべてそぎ落として私だけの表現で勝負したいっていうのが今回のテーマです。

あとはできるだけ「生々しさ」を出すという要望を入れた感じです。

距離感の近い、恋人が撮ったんじゃないかって思えるような、心も体も「ゼロ距離」でお願いしますってカメラマンにはお伝えしました。

――最後に真実ちゃんから読者にメッセージを。

山崎 これだけ長い間グラビアに携わることができたのはファンの方々の応援があったからこそで、本当に感謝しかないです。今後はグラビア以外の仕事でも、グラビア同様に完全燃焼できるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いします!

●山崎真実(やまさき・まみ) 
1985年9月20日生まれ 大阪府出身 
身長171㎝ 血液型=B型 
○「ミスマガジン2004」の読者特別賞を受賞し、グラビアデビューする。その後、女優としてさまざまな作品に携わる。公開を控える映画2本に出演予定。

取材・文/西山麻美 撮影/藤本和典 山崎真実ラスト写真集『カメリア』(小学館)