国民的アイドルグループと呼ばれたAKB48が誕生して20年。現役のメンバーたちは何を思い、どんな活動をしているのか? パーソナルヒストリーを掘り下げる連載「なんで令和にAKB48? Season2」。
【初日メンバーの発表は心臓の音が隣に聞こえちゃうんじゃないかってぐらい緊張】
――2021年12月のチーム再編成によりチームAに行くことになりました。
永野 もともと前田敦子さんや小嶋陽菜さんといった尊敬している先輩がチームAだったし、楽曲や衣装の雰囲気が一番好きなチームなので、活動できることがめちゃめちゃ嬉しかったです。
そこで『お手上げララバイ』というソロ曲をやらせてもらって、ソロでパフォーマンスすることの難しさや楽しさも覚えましたし、ファンの皆さんがすごい評価してくださって『劇場公演曲リクエストアワー』で5位に選ばれて、日本武道館でソロパフォーマンスさせてもらいました。
――すごい経験をしましたね。その一方で2023年の5月にチーム8の活動が休止。
永野 コロナ禍もあって、卒業するメンバーも増え、いつかそういう日が来るだろうなとは思っていました。
休止と言われて悲しかったけど、そのおかげで、チーム8がより尊い存在になれたのかなって思うし、チーム8の衣装展が開催されたり、メンバーが揃ったりすると、すごいフィーチャーされるのが嬉しいなって。
――休止のタイミングで卒業するメンバーもいましたが、残ろうと思ったのは?
永野 まだこのグループでできることがあると思ったんです。念願のチームAに入れたのもありますし、歌って踊ることが本当に楽しいし、チーム8がなくなっても私のことを好きな人は好きでいてくれるから、チーム8の休止と一緒に辞めようとは思わなかったです。
――このままチームAのメンバーとして頑張ろうと。
永野 当時のチームAメンバーで一番多く劇場に立たせてもらったんですよ。
――新公演というのは2022年の12月8日よりスタートした『ここからだ』ですね。劇場公演のメンバーって16人じゃないですか。どうやって選ばれたんですか?
永野 オーディションみたいなのがあったんですよ。『今日は誰に恋をする?』公演の『君の嘘を知っていた』と『ダウンタウンホテル100号室』を旧劇場で踊りました。
――どういう感じで発表があったんですか?
永野 旧劇場の最終公演のリハでしたかね? みんなが集まるタイミングで発表がありました。選抜発表はドキドキしないんですけど、新公演の初日メンバーの発表は心臓の音が隣の人に聞こえるんじゃないっていうぐらいバクバクして、「なんでこんな緊張しているんだろう自分」と思いながら聞いていました。
――やっぱり期待感もあるというか。
永野 劇場にいっぱい出ていたから、選ばれたいという願いはありました。でも、"選ばれ慣れ"してないので、『汚れている真実』の選抜発表ぐらい緊張したかもしれない。
――もう10年以上前ですね。
永野 そしたら名前を呼ばれて。
やっぱり劇場公演に立ち続けるのも楽ではなくて、1日2回公演とか月に何回も出ると体力も消耗するし、新ポジを覚えて出るのも、余裕でやっているように見えるかもしれないけどかなりハードなので、頑張っていてよかったなと。報われた感じがしました。
――認めてもらえたということですもんね。やっぱりオリジナルメンバーは違いますか?
永野 先輩のポジションをやるとなるとお手本があるけど、今回は自分のポジションで、自分がお手本になるから、楽しく表現できた気がします。
――自分の衣装があり、ユニット曲もあり。
永野 チーム8とは違い、AKB48としてはなかなか選抜やユニットに選ばれなくて。ファンの方に申し訳ないし、ここにいていいのかなって思う時期もあったんです。今辞めるタイミングではないかっていうのが何年も続いたけど、やっと続けてきてよかったと思えることができました。
――頑張ってきて良かったですね。
永野 AKB48の20周年のタイミングに居合わせられている自分って運がいいなって思ったし。
報われないことも多い中ずっと見守ってきてくれて、私からしたら応援してくださっているから今があるのに、私がいるから20周年を迎えられるよと言ってくれたことが本当に嬉しくて。続けてきてよかったなって思いましたし、まだ頑張ろうって思えました。
【東京ドームに行くには全員が前田敦子さんぐらいのパワーを発揮しないと】
――今のAKB48って見ていてどんな印象ですか。
永野 一度成熟したグループを立ち直すじゃないけど、また全盛期に持っていこうみたいなタイミングだと思います。全員に向上心があって、熱量でいうと今の方があるかもしれないです。
昔は毎週歌番組とか、バラエティが当たり前でしたけど、今はこっちから発信して、見つけてもらって、お仕事につながるみたいなきっかけもあるので、熱量が増えているのかなって思います。
――どんどんアピールしていかないといけない。そこで永野さんがやりたいことは?
永野 もともとの夢はモデルさんなので、アパレルとか、コスメとかをプロデュースするようなお仕事を実現できるように、女性からも男性からも憧れられる存在になるため、基盤を作っています。
――AKB48は東京ドームでコンサートをするという目標を掲げていますが、必要なことは何だと思いますか?
永野 東京ドームにAKB48が立っていた時代は、ひとりひとりのパワーがめちゃめちゃ強かったと思うんです。選抜じゃないメンバーも知名度が高いみたいな。
だから今も、ひとりひとりが売れていく必要があると思うんです。センターのゆいゆい(小栗有以)だけが頑張るんじゃなくて、その後ろにいるメンバーも全員、前田(敦子)さんぐらいのパワーを発揮しなきゃいけない。グループとしても売れたいけど、個々で頑張る必要があると思っています。
そうなるためには、今だったらSNS発信に力を入れなきゃですし、劇場公演も日々大切にしていかなきゃいけないなと思います。
――最後に永野さんにとってAKB48とは
永野 人生です。もう人生の半分以上はAKB48にいて、毎日AKB48のことを考えています。また、あの頃みたいな大きなグループになれたら最高だし、みんな活躍して輝けたら最高だなと。
今は若いメンバーが増えて、若手中心のグループになっていますが、それに負けないように自分の個性を確立して頑張っていけたらいいなって思ってます。
【連載「なんで令和にAKB48?」は木曜日更新。次回は4月30日、徳永羚海が登場!】
2005年(平成17年)12月8日、秋葉原のAKB48劇場で1期生お披露目。
2025年12月4日に21期生がデビュー!
67thシングル『名残り桜』が好評発売中! 22期生オーディション開催、応募は5月24日まで! 最新情報は公式ホームページをチェック。
●永野芹佳(ながの・せりか)
2001年3月27日、大阪府出身
身長158cm
Nickname=せりちゃん
公式X【@akb48serika】
公式Instagram【@iroziro_serika】
取材・文/関根弘康 撮影/持田薫

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