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8組中7組が中高・専門学校の同級生コンビ! 中でも要注目はメディア露出がまだ少ない「リニア」!!

結成16年以上のベテラン漫才師が長尺の6分間で競う漫才トーナメント『THE SECOND』が今年も開催! 4回目を迎える今大会の楽しみ方を聞いてみた!

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【同級生コンビ多数! 熟成芸の闘い!!】

ベテラン芸人がしのぎを削る漫才の大会『THE SECOND~漫才トーナメント~』が今年も開催される。今年で4回目となる本大会について解説してくれたのは、作家でお笑い評論家のラリー遠田氏。

「THE SECONDはその名のとおり芸人さんのセカンドチャンスとなる新しいタイプの賞レースで『M-1グランプリ』に出場できない結成16年以上のコンビに出場資格が与えられています。

グランプリファイナルは観客100人の投票制で、1対1のトーナメント形式を採用。ネタ時間は1組6分で、M-1よりも2分長いことが特徴です。劇場では持ち時間10分程度で漫才をすることが多いので、よりその芸人本来のスタイルの漫才を見ることができる大会と言えます」

『THE SECOND~漫才トーナメント~2026』4年目の面白がり方
大会はトーナメント形式で行なわれる。観客審査員100人による(「とても面白かった」⇒3点、「面白かった」⇒2点、「面白くなかった」⇒1点)採点の合計点で勝敗が決まる

大会はトーナメント形式で行なわれる。観客審査員100人による(「とても面白かった」⇒3点、「面白かった」⇒2点、「面白くなかった」⇒1点)採点の合計点で勝敗が決まる

今年のTHE SECONDの見どころは?

「今回のファイナル出場の8組中7組が中学、高校や専門学校時代からの同級生コンビ。数年で解散するコンビも多い中で、長年続いているというのは相当にいい関係性が築けているからだと考えられます。今大会では、『芸人同士の息の合ったコンビネーション』が特に楽しめるのではないでしょうか」

それでは早速、ファイナリストたちの特徴や見どころを出場順に紹介してもらおう!

≪金属バット≫

『THE SECOND~漫才トーナメント~2026』4年目の面白がり方
金属バット(2007年結成) 小林圭輔(左) 友保隼平(右)

金属バット(2007年結成) 小林圭輔(左) 友保隼平(右)

「唯一、4年連続で決勝進出している桁違いの実力を持つコンビです。彼らはアウトローな雰囲気がありますが、ネタは本格派で面白く、ほかのコンビにはないような着眼点や切り口を持っています。

素行の悪いチンピラ風のふたりが繰り広げる、日常会話の延長のような独特の雰囲気の漫才スタイルが特徴。人気があり、芸人の間でもリスペクトされているので優勝に期待が集まっているでしょう」

≪ヤング≫

『THE SECOND~漫才トーナメント~2026』4年目の面白がり方
ヤング(2003年結成) 嶋仲拓巳(左) 寺田晃弘(右)

ヤング(2003年結成) 嶋仲拓巳(左) 寺田晃弘(右)

「中学・高校の同級生コンビ。『M-1甲子園』(2003年)という高校生の大会で決勝に行き、08年にはアマチュアでM-1の準決勝に進んだ実力派。

彼らは大阪で活動していますが、大手事務所には入らず、インディーズライブシーンで活躍する珍しいタイプの芸人です。

大阪のインディーズお笑い界の頂点とも言える存在ですね。

芸風も異端で、なかなか攻めており、彼らにしかできない独特の笑いがあります。それが決勝で視聴者にどう受け止められるのか楽しみです」

≪タモンズ≫

『THE SECOND~漫才トーナメント~2026』4年目の面白がり方
タモンズ(2006年結成) 大波康平(左) 安部浩章(右)

タモンズ(2006年結成) 大波康平(左) 安部浩章(右)

「2年前に決勝進出し、今年は2年ぶりの返り咲きとなりました。東京吉本に所属していますが、ふたりとも関西人なので漫才のスタイルは関西弁。ボケの安部(浩章)さんが甲高い声で暴走気味にボケる、かわいげのあるキャラで親しまれています。

実力があるのになかなかチャンスに恵まれなかったコンビですが、ベスト16ではしっかりお客さんを巻き込んで笑いを取っていました。これを機に注目されてほしいコンビです」

≪黒帯≫

『THE SECOND~漫才トーナメント~2026』4年目の面白がり方
黒帯(2010年結成) 大西 進(左) てらうち(右)

黒帯(2010年結成) 大西 進(左) てらうち(右)

「今回のファイナリストの中で最も芸歴が短い、結成16年目のコンビ。去年までM-1に出場しており、準決勝まで駒を進めていました。決勝には行けませんでしたが、M-1で徹底的に磨いたネタを武器にして、勢いそのままにTHE SECOND決勝へ。

芸風はブラックユーモア的な攻めたネタが多い印象です。ここまでダークな味わいのあるネタをやるコンビは多いようでそれほどいません。ほかとは一線を画す挑戦的なネタで優勝を目指します」

シャンプーハット

『THE SECOND~漫才トーナメント~2026』4年目の面白がり方
シャンプーハット(1994年結成) 恋さん(左) てつじ(右)

シャンプーハット(1994年結成) 恋さん(左) てつじ(右)

「この中では芸歴最長の結成32年目。

大阪を拠点に、関西のテレビ番組ではタレントとしても活躍しています。

芸風は、ボケの恋さんがシュールなボケを放ち、ツッコミのてつじさんもそれに半分乗るような感じ。突っ込まない漫才の先駆けのようなコンビです。

タレントになるとネタをやらなくなる芸人もいますが、彼らはずっとネタを磨き続け、今回決勝に上がってきました。ふたりの足並みがそろっているからこそ長く続けられているのでしょう」

≪リニア≫

『THE SECOND~漫才トーナメント~2026』4年目の面白がり方
リニア(2008年結成) しょうへい(左) 酒井啓太(右)

リニア(2008年結成) しょうへい(左) 酒井啓太(右)

「『THE MANZAI』では3年連続認定漫才師に選ばれましたが、その後は苦しい時期が続き、一度解散。しかし数ヵ月後に再結成します。THE SECONDでは24年、昨年とベスト16まで進み、今年ようやく決勝進出を果たしました。

特徴は無口でとぼけた雰囲気のしょうへいさんに対し、酒井(啓太)さんがバーッとまくしたてるようにしゃべるスタイル。芸風はウエストランドに近いですが、酒井さんは井口(浩之)さんとは対照的なナルシストキャラ。そこが視聴者にハマれば話題になりそうなコンビです」

ザ・パンチ

『THE SECOND~漫才トーナメント~2026』4年目の面白がり方
ザ・パンチ(1998年結成) パンチ浜崎(左) ノーパンチ松尾(右)

ザ・パンチ(1998年結成) パンチ浜崎(左) ノーパンチ松尾(右)

「M-1ではラストイヤーとなる08年に決勝進出を果たしましたが、結果は最下位。しかし2年前のTHE SECONDで準優勝し、再び話題に。

昔はボケのパンチ浜崎さんに、ツッコミのノーパンチ松尾さんが『死んで~』とすがるように突っ込む芸風でしたが、このご時世『死ね』というツッコミが言いづらいこともあってか、最近は観客に過剰にこびへつらうスタイルに進化しました。

漫才中の脱線が多いのも特徴で、そのばかばかしいやりとりに笑ってしまいます」

トット

『THE SECOND~漫才トーナメント~2026』4年目の面白がり方
トット(2009年結成) 多田智佑(左) 桑原雅人(右)

トット(2009年結成) 多田智佑(左) 桑原雅人(右)

「若手の頃から将来有望と言われ続けていたコンビで、『NHK新人お笑い大賞』を受賞するなど、賞レースでも活躍していました。M-1では惜しくも決勝に進めませんでしたが、ようやく今回チャンスが巡ってきました。

最近の芸風はボケの桑原(雅人)さんが自分の感情をぶつけて、ツッコミの多田(智佑)さんが冷静に受け流すような感じ。ベスト16ではかなりクオリティの高いネタで爆笑をさらっていました。決勝でも活躍するのではないでしょうか」

【技術力と安定感が優勝のカギ】

ではズバリ、優勝候補のコンビを教えてください。

「『トット』です。ベスト16で披露されたネタの中では、個人的には一番クオリティが高いと感じました。題材に共感できる要素があり、会話の流れや展開もスムーズ。感情もしっかり乗っていて、観客もそれに乗せられて思わず笑ってしまいます。

また、本大会は優勝までに3本ネタをやらなくてはいけないので、1本強いネタがあるだけでは勝てない。そう考えると、トットは技術力があり、どのネタも面白く、ずっと聴いていたくなるような安定感があるので優勝できる要素はそろっているかと思います」

ダークホースになりそうなコンビは?

「『ヤング』は予選でかなり攻めたネタをやっていたので、勝っても負けても話題になりそうです。世間にまだあまり知られていないコンビということもあり、初めて見たときのインパクトは大きい。

THE SECONDをきっかけに一気に注目を集める可能性があります」

昨年のM-1では、優勝こそ逃したもののドンデコルテの特に渡辺銀次が大ブレイク。今年のTHE SECONDで〝バズ〟を起こしそうな芸人はいる?

「『リニア』の酒井さんの、自分に酔っているのにやたら攻撃的という違和感のあるキャラクターが視聴者にウケそうです。バラエティ番組でイジられて、力強く反論して笑いを取るようなイメージが浮かびますね」

決戦は5月16日(土)夜6時30分からフジテレビ系列で生放送。4時間40分、ベテランたちの熟練した漫才をじっくり堪能しよう。

取材・構成/渡辺ありさ 写真/©フジテレビ

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