現在首位を走る横浜F・マリノスを勝ち点差「4」で追いかける名古屋は、第14節サンフレッチェ広島戦から第17節アビスパ福岡戦まで4連勝を飾っていたものの、前節はFC東京を相手に0-2で敗北。
名古屋は藤井陽也、森下龍矢、マテウス・カストロらがスタメン入り。出場停止の米本拓司に代わって内田宅哉が起用され、最終ラインの一角を務める河面旺成は今季のリーグ戦初スタメンとなる。
試合は立ち上がりの7分、名古屋に決定機が到来。自陣高い位置の右サイドでボールを受けた和泉竜司が縦に送ると、ボールは川崎Fの高井に当たって背後のスペースへ。抜け出したキャスパー・ユンカーが決定機を迎えたものの、ファーサイドを見せながらニアサイドを狙ったシュートはGK上福元直人に阻まれた。
対する川崎Fは24分、敵陣ペナルティエリア手前でルーズボールを拾った遠野大弥が中央へ繋ぐと、狭いスペースで前を向いた脇坂が右足でミドルシュート。
その後は徐々にホームチームがチャンスの数を増やす。35分には左サイドでボールを受けたマテウスが縦突破からグラウンダーの折り返しを狙うと、中央に走り込んでいたユンカーが倒されるも、PKとはならず。それでも直後の41分、敵陣左サイドで前を向いたマテウスが得意の左足でアーリークロスを狙うと、飛び出してキャッチングを試みたGK上福元がファンブル。狙っていたユンカーが無人のゴールに流し込み、名古屋が先手を取ってハーフタイムに突入した。
後半に入ると立ち上がりから川崎Fが同点を目指してゴールに襲いかかる。
名古屋は安定感のある守備で川崎Fにゴールを許さず。すると徐々に流れは名古屋に傾いていく。64分、左サイドに開いてボールを受けた和泉が対峙した宮代大聖をかわしてカットイン。永井謙佑とのワンツーからペナルティエリア左に侵入し、右足でゴールネットを揺らした。
その後は川崎Fも脇坂や途中出場の山田新や悪くないシーンを作ったが、ゴールが遠い。試合はこのままタイムアップを迎えた。ユンカーの今季リーグ10点目と和泉の2点目で完封勝利を飾った名古屋が、ホームで2試合ぶりの白星を掴んでいる。一方、川崎Fは4試合ぶりの黒星に。リーグでは今季4度目の無得点となった。
次節は8日に行われ、名古屋は横浜FMと、川崎Fは横浜FCと、どちらもホームで対戦する。
【スコア】
名古屋グランパス 2-0 川崎フロンターレ
【得点者】
1-0 41分 キャスパー・ユンカー(名古屋グランパス)
2-0 64分 和泉竜司(名古屋グランパス)