エヴァートンは、プレミアリーグが下した勝ち点剥奪処分に対する控訴を取り下げたようだ。10日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。


 プレミアリーグは昨年11月、エヴァートンが2021-22シーズン終了期間において、同リーグが定めた「収益と持続可能性に関する規則(PSR)」に違反したことが確認されたと発表。クラブに対し、勝ち点「10」剥奪処分を科した。制裁を受けたエヴァートンが控訴したことにより、今年2月に剥奪する勝ち点が「6」へと減点。しかし先月8日、プレミアリーグは同クラブに2022-23シーズンまでの3年間まで1660万ポンド(約32億円)の違反があったとして、勝ち点の減点を「8」に変更した。

 今回の変更に対して、同月15日に正式な異議申し立てを行ったエヴァートン。残留を争う状況下であった同クラブにとっては、大きすぎる勝ち点の剥奪だったが、4月はリーグ戦6試合で4勝1分1敗を記録してポイントの上積みに成功し、プレミアリーグへの残留を確定させた。


 このような背景もあり、10日にエヴァートンはプレミアリーグが下した勝ち点「8」剥奪処分に対する控訴の取り下げを決定。同クラブはここまで36試合を消化したリーグ戦で12勝9分15敗を記録しており、勝ち点「37」のまま11日開催の第37節シェフィールド・ユナイテッド戦に臨む。