負傷者続出のレアル、“ラストプレー”でハコボ・ラモンが大仕事！　浅野拓磨欠場のマジョルカに劇的逆転勝利

ラ・リーガ第36節が14日に行われ、レアル・マドリードとマジョルカが対戦した。 ここまで35試合を消化したリーグ戦で23勝6分6敗を記録し、勝ち点「75」の2位につけるレアル・マドリード。3日前に開催されたバルセロナとの“エル・クラシコ”に敗れた同クラブは、首位に立つ宿敵との勝ち点差を「7」に広げられ、残り3試合となったラ・リーガの優勝が絶望的となった。対するは、前節にリーグ戦4試合ぶりの白星を掴んだ9位マジョルカ。強豪との対戦に向け日本代表FW浅野拓磨に期待がかかったが、筋肉系の問題によりメンバーから外れてしまった。 試合は開始早々の3分にレアル・マドリードが決定機を作り出す。自陣深くでルカ・モドリッチがボールを奪い、テンポ良く繋いでカウンターに移行。ジュード・ベリンガムからワンタッチでパスを受けたアルダ・ギュレルが前を向き、前線でスプリントをかけたエンドリッキにスルーパスを送る。最終ラインの背後に抜け出すと、ボックス内に侵入して左足でシュート。だが、GKレオ・ロマンにストップされ、先制のチャンスを逃してしまった。 そんななか、11分にマジョルカがスコアを動かす。敵陣右サイドでボールを持ったマルティン・ヴァルイェントがライン際のマテウ・モレイに展開。隙を見たオーバーラップでポケットに駆け上がると、フリーの状況でモレイからリターンを受ける。相手に当たってスピードが弱まったボールを左足でダイレクトシュート。グラウンダーの一撃がゴール左下に吸い込まれ、アウェイチームが先制に成功した。 リードを許したホームチームも、37分にペナルティエリア手前でパスを受けたモドリッチが強烈なミドルシュートをお見舞い。43分にもフェデリコ・バルベルデが似たような位置から右足を振るが、いずれもGKロマンがビッグセーブを披露してチームを救う。押し込まれる時間が増加したマジョルカだったが、人数をかけたブロックを敷いて守り切り、アドバンテージを保ったままハーフタイムに突入した。 後半も主導権を握り続けるレアル・マドリードだが、マジョルカの守備網を崩せずに時間が経過。それでも68分にエースが貴重な同点弾をマークする。バルベルデがセンターサークル内からドリブルを開始し、ピッチ中央を運びながら左サイドのモドリッチに横パス。手前のキリアン・エンバペへとシンプルに預けると、巧みな個人技でペナルティエリア内を攻略する。複数のマーカーを突破してシュートを放ち、ニアを射抜いてゴールをゲット。レアル・マドリードがスコアを振り出しに戻した。 直後の69分にはマジョルカのモレイがGKと1対1の局面を迎えたものの、レアル・マドリードの守護神ティボー・クルトワがセーブ。しかし、後半アディショナルタイムにハコボ・ラモンが劇的な逆転弾を奪取。結局、試合は2－1で終了し、レアル・マドリードが白星を掴み取った。次節は18日に行われ、レアル・マドリードはアウェイでセビージャと対戦。マジョルカはホームでヘタフェと対戦する。【スコア】レアル・マドリード 2－1 マジョルカ【得点者】0－1 11分 マルティン・ヴァルイェント（マジョルカ）1－1 68分 キリアン・エンバペ（レアル・マドリード）2－1 90＋5分 ハコボ・ラモン（レアル・マドリード）