チェルシーからスペイン代表GKケパ・アリサバラガ、レアル・ソシエダから同MFマルティン・スビメンディ、ブレントフォードからデンマーク代表MFクリスティアン・ノアゴールの獲得が決定的と見られているアーセナル。また、ライプツィヒのスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコとスポルティングのスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュとの交渉を同時に進めるなど、今夏の移籍市場で積極的な動きを見せている。
左ウイング(WG)も補強が噂されているポジションの一つ。長らく動向を注視していたアスレティック・ビルバオのスペイン代表FWニコ・ウィリアムズはバルセロナと6年契約締結で個人合意に達した模様だが、レアル・マドリードのブラジル代表FWロドリゴを筆頭に、ニューカッスルのイングランド代表FWアンソニー・ゴードンやクリスタル・パレスの同FWエベレチ・エゼらが獲得候補となっている。
そんな中、注目を集めているのが現スカッドにおいて左WGの一番手となっているマルティネッリの去就だ。今夏に即戦力が加入した場合は出場機会の減少は避けられないとの見方が強く、直近ではバイエルンやサウジ・プロフェッショナルリーグからの関心も噂されている。
報道によると、現時点でアーセナルはマルティネッリの売却を検討していないとのこと。ミケル・アルテタ監督をはじめとしたクラブ幹部は攻撃面に限らず、同選手の守備面での献身性を非常に高く評価しており、来る2025-26シーズンもチームにとって重要な存在であり続ける可能性が高いと見られている。クラブとしてはマルティネッリやベルギー代表FWレアンドロ・トロサールが主戦場としている左WGに一線級の選手を加え、攻撃のオプションを強化したいと考えているようだ。
現在24歳のマルティネッリは2019年夏に当時ブラジル4部リーグに所属していたイトゥアーノからアーセナルへ完全移籍で加入。ここまで公式戦通算225試合に出場し51ゴール29アシストをマークしている。