みなさん、いい夢見てますか? 寝具販売員のTakeshiです。三寒四温。
毎日寒かったり暑かったりと、体調を崩しやすい季節になりました。この季節は「掛け布団」選びで悩んでいませんか? 冬場に活躍する「羽毛布団」には吸湿発散性があるので、実は1年を通して使うことができます。
ニトリで買うべき「温度調整できる掛け布団」。寝具販売員のおす...の画像はこちら >>
 しかし、高額なうえに温かくなってから購入するには少しもったいないです。では、お手頃価格で買えて、さらにオールシーズンOKな掛け布団はないのか? 実はあります。それこそが「温度調整掛ふとん」です。いったいどんな商品なのか? それでは、見ていきましょう。


温度調整掛ふとんとは?

 と、その前に、まずは温度調整掛ふとんとは何かを知っておきましょう。これは、その名の通り、布団の中の温度を調節してくれる布団のことです。さまざまなメーカーから販売されていますが、ニトリのものがもっとも一般的です。

 具体的に、その機能を説明すると、繊維中のマイクロ合成物が温度が上がると液状化して、その過程で熱を吸収します。一方、寒くなると固体化してその過程で熱を放出するのです。これはインナーなどにも採用されていて、これにより季節を問わず快適な睡眠環境が整うわけです。

 さらに素材はポリエステルなので、羽毛布団などにありがちな臭いもなく、しかも洗えて清潔です。
これはカバーを掛けても機能に問題ありません。

1)サラリとした感触の「カバーなしでも使える掛ふとん」

 それでは、1万円以内で買える「おすすめ快適掛けふとん」3選を紹介します。いろいろなメーカーのものを探してみましたが、ニトリのものがコスパ&性能ともに優れていたため、今回は3品ともニトリの温度調節布団です。

ニトリで買うべき「温度調整できる掛け布団」。寝具販売員のおすすめ3選と“注意したいポイント”
ニトリの「カバーなしで使える温度調整掛ふとん(S)」(7990円税込)
 最初に紹介する「カバーなしで使える温度調整掛ふとん(S)」(7990円税込)の最大の魅力は、快適性です。さわやかなガーゼとニット生地を使用し、リバーシブルでサラリとした感触です。

 軽さと快適さではメーカーや寝具店の羽毛布団がありますが、とても7000円台では買えません。羽毛の量を減らした肌掛け羽毛布団なんてのもありますが、これはその中間。
一番番欲しかった価格と性能を持った掛け布団がここにあります。さらに温度調整に吸放湿機能付きで、快適性もさらにアップしています。

 少し気になったのは、そのまま使用したときの硬く冷たい肌触りです。ニットとガーゼ生地はフワフワで柔らかい感触はしません。フィット感に影響する軽さも気になるところですが、こちらは軽すぎるほどではありません。

2)重さに特徴アリ「抗菌防臭防ダニ加工掛ふとん」

ニトリで買うべき「温度調整できる掛け布団」。寝具販売員のおすすめ3選と“注意したいポイント”
ニトリの「抗菌防臭防ダニ加工温度調整掛ふとん(S)」(7990円税込)
 2つ目に紹介する「抗菌防臭防ダニ加工温度調整掛ふとん(S)」(7990円税込)の最大の魅力は、フィット感です。少し他の商品よりも重さがあるので、キルティングと合わせて体へしっかりと密着します。


 量販店にありがちなただ重いだけの布団と違い、温度調整や吸放湿などの基本機能と、見た目よりも優しい感触の生地も良いです。あれこれ迷ったらシンプルなこちらの商品をおすすめします。

 少し気になったのはやはり重さです。確かにフィット感や安心感があるかもしれませんが、逆に他の温度調整掛ふとんよりも少し重量感を覚えます。これ1枚で足りるシーンは多そうですが、購入時は商品の見本をよく触って重さを確認しましょう。

3)肌触りが最大の魅力「そのまま使える掛ふとん」

ニトリで買うべき「温度調整できる掛け布団」。寝具販売員のおすすめ3選と“注意したいポイント”
ニトリの「そのまま使える温度調整掛ふとん(S)」(9690円税込 記念祭価格3/31まで
 3つ目の「そのまま使える温度調整掛ふとん(S)」(9690円税込 記念祭価格3/31まで)の最大の魅力は、肌触りです。極上のフランネル生地がとにかくなめらか。
なめらかといえば寝具メーカーの極厚ムートン毛布などがありますが、1万円以内で購入するのは難しいです。

 こちらは肌触りだけでなく温度調整とリバーシブル機能付きで、季節や室温が変わっても大丈夫。布団の中のムレを抑える吸放湿性に優れ、フランネルの優しさを損ないません。本来はカバーを掛けたほうが良いのですが、この商品に限ってはそのまま使うこともおすすめします。

 少し気になったのは、ボリュームです。フランネル生地が見るからに温かそうですが、気温によっては温度調整機能があっても熱く感じるときがあるかもしれません。
リバーシブルを上手く活用して調節しましょう。

番外編)ボタンホックが便利「そのまま使える肌掛布団」

ニトリで買うべき「温度調整できる掛け布団」。寝具販売員のおすすめ3選と“注意したいポイント”
ニトリの「そのまま使える肌掛布団」(3990円税込)
 寒の戻りは毎年あります。そんなとき活躍するのが「そのまま使える肌掛布団」(3990円税込)です。寒いときは毛布の出番ですが、厚みのある毛布は寝具店、メーカー、どちらも1万円以上はします。

ニトリで買うべき「温度調整できる掛け布団」。寝具販売員のおすすめ3選と“注意したいポイント”
連結のボタンホックで2枚合わせも可能(そのまま使える肌掛布団)
 しかし、このそのまま使える肌掛布団は価格もお買い得ですが、使い方も簡単です。使用している布団の上に掛けるだけでもいいし、連結のボタンホックで2枚合わせもできます。若干軽すぎて使いどころが難しいですが、1枚あれば何かと便利な商品です。

掛け布団のお手入れマメ知識

 そして最後はやはりみんな気になるお手入れ方法です。今回紹介した温度調整掛ふとんは洗えてカバーが必要ないものもありますが、やはり掛け布団カバーは必須です

 カバーは汗や汚れを防ぐだけでなく、中の布団を守る役割もあります。特に羽毛布団は汗やアンモニア、油脂などが劣化する原因となるので、必ず用意しましょう。吸湿性の高い綿素材がおすすめです。

 干すときもポイントがあります。まず、真夏の天日干しはやめましょう。これは側生地が傷んでしまうからです。羽毛布団などはカバーを付けたまま、片面1時間ずつ日差しの弱い午前中に干すと良いでしょう。

 気温が目まぐるしく変わる春先、体調管理も難しくなりがちです。そんなときオールシーズン使える掛け布団が1枚あれば、真夏の冷房でキンキンに冷えた室内では夏風邪予防に使え、真冬でも毛布を上から掛ければ十分温かく過ごせます。万能寝具、温度調整掛ふとん。ぜひ、おすすめです。

<TEXT/Takeshi>

【Takeshi】
大手寝具メーカーに勤務。寝具や睡眠のプロでありながら、自然環境や魚、釣りのライターでもある。趣味で地方競馬やナンバーズ、ロト6なども愛する