メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。
夏のクールビズ最新トレンド
夏の到来を感じさせる暖かい気候の昨今。活動的で明るい気分になりがちな反面、世のサラリーマンを悩ませるのは「衣替え」。ジャケットを脱いだ「クールビズスタイル」にマンネリを感じている人も多いのではないでしょうか。
今回は春夏のクールビズ最新トレンドをお届け。これだけ読んで守っておけばこの夏ビジネススタイルでバカにされることはありません。ぜひ熟読を。
ポロシャツをどうするか?
そんなポロシャツもきちんとトレンドがあることを承知しているでしょうか。10年くらい同じようなポロシャツを着まわしていませんか? ここでは「ダメ」「普通」「最高」の3段階で解説しましょう。
ダメなポロシャツは…
・ドライカノコポロシャツ 2990円
最初に言っておきますが、このアイテムがダメなのではなく「ビジネスでこのポロシャツを使うのがまずい」という意味です。
しかしながら、ビジネスでこうしたスポーツポロを着用するのはきまって古いおじさん世代。まだ機能繊維の快適なポロシャツもさして流通してなかった、クールビズがまだ浸透しておらず専用商品が開発されず「既存の着心地の良いポロシャツを流用するしかなかった」時代にこれを選んだ人が多いのです。
今では着心地も見た目もビジネススタイルに合っていると言われると100%間違っていると断言できます。では令和の現代では何を選ぶべきなのか?
普通のポロシャツは…
・エアリズムカノコポロシャツ/ボタンダウン 2990円
まず、着心地は上述のポロシャツと比べると段違い、接触冷感や通気性など炎天下の中動き回るビジネスシーンにおいて優秀な機能性を誇ります。加えて襟。台襟と呼ばれるシャツにあるパーツが付属されています。この台襟がないとネクタイを締める隙間がないので「台襟がある方がフォーマル」とされています。
当然、「ルール」というだけでなく印象も台襟がある方が明らかにフォーマル。襟が寝ている上述のドライカノコポロだとどうしてもこのフォーマル感が出せないので今のビジネスマンで選ぶ人はいないのです。
もっともここ10年くらいでようやく浸透したものなので、古くにクールビズのスタートを体験したおじさんたちが知らないのも然もありなん。
最高のポロシャツは…
・ウォッシャブルニットポロセーター 2990円
ドレスウェアのインナーに使うのはエアリズムやカノコポロなどではなく、本来「シャツとハイゲージニット」です。このクラシカルな雰囲気と光沢感がいつものクールビズスタイルを一層おしゃれに引き立ててくれます。
また、裾のリブは程よいキツさになっており、パンツにインせずともタックインしている様な雰囲気に見せることができる。真夏は暑くてパンツインも辛いですがこちらはインせずとも自然にフォーマルな印象が作れるのでありがたい。
ジョンスメドレーなどの本格ドレスニットウェアは手が届かない価格ですが、ユニクロでもそれらに劣らないクオリティのクラシックポロがあるのです。おしゃれビジネスマンを目指すならこれは必須でございます。
ダメなシャツは…
・ボタンダウン 半袖 形態安定 ワイシャツ 2189円
もう10年も20年も言われ続けていることなのに、いまだに生息しているのが不思議としか言えません。書店にいき、どのスーツ着こなし本でも良いので手に取って読んでもらえればわかります。
なぜ「スーツのルール上明確にダメ」とされている商品を売り続けるのか? それは悲しいことに「ダサい方が服は売れる」からです。おしゃれな服を求めれば求めるほど当然買う人が限定されていきます。なぜなら仕組みは簡単「おしゃれな人は少数派、服に興味がない人が大多数」だからです。
服に興味がない人に「いい素材です」なんて言っても伝わるわけがない。わかりやすい「ボタンの色が違う」「ストライプが珍しい」「裏に花柄があって凝ってる」みたいな訴求が響くわけです。服好きであるほどこれらは「珍妙」に見えるのですが。
構造上しょうがないこととはいえ、この記事を読んでいるおじさんには引っかからないでいただきたい。ドレスはシンプルが一番です。
普通のシャツは…
・ドライノンアイロンジャージーシャツ/ボタンダウン 2990円
そもそもドレスウェアに半袖という概念は存在しません。
着心地や機能性と美しさはドレスにおいてはほぼ反します。実際、スーツほど着心地悪く窮屈な服はないでしょう? 着心地と機能性ばかりを求めると当然その分スーツとしての美しさは失われていくのです。
ただし、真夏の炎天下で「長袖を着ろ」というのも酷な話。なので多くのビジネスマンが半袖シャツを選ぶのは心の底から理解できます。しかしながら、上述の通り「美しさ」と言う観点においてはやは「普通程度」と言わざるを得ないのです。
最高のシャツは…
・スーパーノンアイロンスリムシャツ/セミワイド 3990円
またできればボタンダウンではなくセミワイドカラーなどの方がおすすめ。セミワイドは襟が左右に開いたような形状になっていますが、これ胸筋が発達して見えるんです。胸が開いたような印象になるので体格が美しく逆三角形を彷彿とさせてくれる。体型を整えていない人でもこうした視覚効果を重ねることで美しく見せることができます。
暑いのは承知ですが長袖をまくって、セミワイドの襟などでパリッとしっかりアイロンかけてるシャツを着ていると「ああ、美しいな」と思うわけです。
ニットのシャツも最高
・スーパーノンアイロンジャージースリムシャツ/ボタンダウン 3990円
こちらは上とよく似たシャツですが、実は素材が「ニット」です。
ちなみに「ジャージー」とは「スポーツジャージ」のことではありませんのでご安心ください。「ジャージみたいな素材なんだろうな」と思ってる方が意外といるみたいですが、大丈夫です。天下のユニクロがそんな珍妙なアイテム作らないです(笑)。
ダメなパンツは…
・スリムフィットチノ 3990円
やはりチノパンではないかな……。チノパンも千差万別で「美しいもの」「ビジネスシーンに合うもの」ももちろんあるのですが、ユニクロのスリムフィットチノは素材感やシルエット、ディティールもあまりビジネスに向いたスタイリッシュな印象はありません。
ビジネス用というのなら、もっと光沢のあるさらりとした生地感だったり、シワが生まれにくいシルエットだったりすべき。ジーンズをビジネスで選ぶ人はいないでしょう? アメリカンなチノもジーンズと同じカジュアルウェアです。着心地良さそう、で選ぶと痛い目に遭うのです。
普通のパンツは…
・感動パンツ 3990円
この名前の付け方はユニクロ。さすがだなという感じ。「感動パンツ」ってさぞかし着心地いいんだろうと誰しも一度は手に取ってしまいます。シンプルだけど伝わりやすい、いささかダサいですが大衆向けに広く浸透させやすい名前です。
実際の着心地は「感動」という程ではないのですが(笑)、ただ洗ってもシワにならない、ウールライクなのに着心地もいい、シルエットも綺麗、値段も安い……と悪いところが見つけにくいスラックス。それだけに多くのビジネスマンが選んでいるわけです。
最高のパンツは…
・ストレッチウールスリムフィットパンツ 7990円
ストレッチを入れており着心地も頑張っているは頑張っています。もちろん感動パンツと比べると少々ケアもストレッチも劣るところがあるでしょうが、意外と通気性はこちらも負けていない。
ウールは天然の機能素材などと言われるくらい通気性や蒸れに対しては案外強い。しかも、臭いも発生しにくいので慣れてしまうとむしろウールの方が快適に思う人も。
ただシワになりやすかったりとやはり機能性は劣るので「ここぞ」という時のスラックスというところでしょうか。
以上、今回はポロシャツ・シャツ・スラックスのクールビズスタイルおすすめを語りました。ご参考に。
―[メンズファッションバイヤーMB]―
【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『ロードマップ』のほか、『MBの偏愛ブランド図鑑』『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Xアカウント:@MBKnowerMag)
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