「ごめん、うっかりしてた」。その一言では、決して許されないラインがこの世には存在します。

混雑するGWのサービスエリア。トイレを済ませて、急いで車を発進させた……。ただそれだけの行動が、愛する彼女との「修羅場」へと直結することになるとは、誰が想像できたでしょうか。

渋滞の疲れと焦りが生んだ、あまりに間抜けで、あまりに致命的なミス。今回は過去に反響の大きかった、バーベキューの帰り道に「彼女そのものをサービスエリアに忘れてきた」という、実録・しくじりエピソードをお届けします。

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バーベキューの帰り道に大渋滞

バーベキューの帰り道でGWの大渋滞。後部座席にいたはずの“彼女”が姿を消して…「うっかりでは済まされない最悪の忘れ物」
※写真はイメージです
 発進と停止を単調に繰り返す渋滞は、ドライバーの集中力が切れやすくなり、注意しないと大きなアクシデントにも繋がりかねない。都内在住の村田崇裕さん(仮名・30代)は数年前のゴールデンウィークに、友人たちとバーベキューに出かけた。

 その帰り道、渋滞中に起こった「ありえないアクシデント」について語ってくれた。

バーベキューの帰り道でGWの大渋滞。後部座席にいたはずの“彼女”が姿を消して…「うっかりでは済まされない最悪の忘れ物」
BBQ
「彼女のハルカ(仮名)と、仲の良い友人7~8人で埼玉のキャンプ場に日帰りでバーベキューに行ったんです。車2台で、僕が運転する車にはハルカと友達の計4人で乗ることになりました。久しぶりのバーベキューでみんなハシャいでいて、帰る頃には全員クタクタになっていました」

 帰り道、ハルカさんは行きと同じように助手席に乗ると言った。だが、村田さんは彼女を気遣い、フラットシートになる後部座席で休んでもらうことにしたという。

 車が出発すると、運転手の村田さん以外はお酒を飲んでいたこともあり、すぐに眠ってしまった。
村田さんはなるべく、急いで帰ろうとしたが、運悪く渋滞にはまってしまったのだ。

途中でパーキングエリアへ

「恐らく、僕たちと同じようにレジャー帰りの人が一斉に都内へと向かっていたんでしょうね。帰り道、ずっとノロノロと走る羽目になり、さすがの僕も疲れがピークに達してきました。そのうち、トイレにも行きたくなり、やっとの思いで近くのサービスエリアに駆け込みました。車を降りるときに、一応、後ろに乗っているハルカと友達に声を掛けました。しかし全員、熟睡していたので、僕1人でトイレに行くことになったんです」

 サービスエリアの入口には車が列を作るほど混雑していた。しかし、村田さんが車に戻るとき、出口は少し空いていた。すぐに車を出したほうがいいと判断した村田さんは、慌てて車に戻った。

「すぐに発進して高速に乗ると、渋滞もだいぶ解消されていたので車を走らせました。それから20分ほど走った頃ですかね。友達の1人が目を覚まして『あれ……ハルカは⁉』と急に叫んだんです」

後部座席にいたはずの彼女が…

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 友人の声に驚き、車を急停止しそうになったという村田さん。だが、そこは高速道路。当然、車を停めることなんてできやしない。そこで初めて後部座席にハルカさんが乗っていないことに気付いたという。


「ハルカは後ろの席にいたはずなのに、忽然といなくなっていたんです。全員で『ハルカがいない!』と大騒ぎしていると、1人の友人がスマホを見ながら『ハルカ、サービスエリアにいるみたい……』と青ざめた顔で言ってきました。僕のスマホを友人に確認してもらうと、ハルカからの着信が山のように入っていて血の気が引きましたね……」

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 後にハルカさんから聞いた話によると、村田さんがサービスエリアでみんなに声を掛けたときに、ハルカさんは目を覚ましていたとか。村田さんが車を出てしばらくした後、ハルカさんもトイレに行くために車を降りた。その後、飲み物を買って戻ると、走り去っていく村田さんの車が見えたという……。

スマホには彼女からの着信の嵐

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「ハルカはすぐに僕に電話をしたのですが、まったく気が付かなかったんです……。すぐに高速を降りて迎えに行きましたが、ハルカには『わざと置いていかれたのかと思った』と大泣きされました。友人にも『彼女を置いていくとかナイわ……』と散々、責められましたね。もちろん、確認しなかった僕も悪いのですが、みんなも寝てて起きるまでハルカの連絡に気付かなかったじゃん……と、なんとも言えない気持ちになりましたね」

 その後、しっかりと反省をした村田さん。ハルカさんにはしばらく文句を言われたというが、「今では笑い話になりました」と話す。

 さいわい村田さんは許してもらえたが、最悪の場合は別れにもつながりかねない。渋滞時は集中力が切れやすくなると言っても、うっかりでは済まされない忘れ物にはくれぐれも注意を払うべきだろう。

■サービスエリアを出発する前の「あと一回」の確認が平和を守る

「わざと置いていかれたのかと思った」。
彼女のこの涙ながらの訴えには、深い悲しみと「信じられない!」という困惑が詰まっています。

今回は恋人同士のエピソードでしたが、これがもし「妻」だったら、その後の結婚生活にどれほどの暗雲が立ち込めるか……想像するだけで背筋が凍ります。また、もし「子供」が一人取り残されていたとしたら、笑い話では済まない大問題です。

もちろん、女性がハンドルを握っている場合も油断は禁物。旦那さんをパーキングエリアに置き去りにしてしまう……なんて展開のほうが、実は数が多いかもしれません。

楽しいドライブの最後を飾るのは、美味しいお土産と「全員揃っての帰宅」です。

この記事を読んだ皆さんが、今後サービスエリアを出発する際、ふとこの「置き去り事件」を思い出して、「あ、ちゃんと乗ってるな」と確認してくれたら……。そんなちょっとしたことで、連休の小さな悲劇を一つでも減らすお役に立てれば、これほど嬉しいことはありません。

<取材・文/結城 再構成/日刊SPA!編集部>
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