「最近、髪のボリュームが減ってきた気がする……」そんな悩みを抱え始めた中年世代の男性にとって、かつては身だしなみを整えるリフレッシュの場だった「美容室」が、行きづらく感じてしまうことがあります。「薄毛が気になり始めてから、美容室に行くのが億劫になった」という男性は少なくありません。

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長年、美容師として多くのお客様に向き合ってきたプロの目線から、その心理的ハードルの正体と、悩みを解消する方法を解説します。

美容室に行きたくないと感じる「3つの心理」

現場のリアルな声を分析すると、主に次の3つの心理的なハードルが立ちはだかっていると感じます。

その1.スタッフの「視線」が恥ずかしい

キラキラした若いアシスタントや女性スタッフに、薄くなった頭皮を見られたり、シャンプーで触られたりするのが「年齢の割に薄いと思われるんじゃないか」「手入れをしていない人だと思われそう」と、意識が働いてしまうケースです。

その2.明るい照明と鏡による「現実直視」がツラい

美容室の照明は非常に明るく、ごまかしが効きません。特にシャンプー後、濡れてペタンコになった自分の頭髪を、逃げ場のない大きな鏡で直視しなければならない時間は、本人にとって精神的にかなりのダメージを受けてしまいます。

その3.「どうオーダーしていいか」正解がわからない

昔のように「流行りの髪型で」と気軽に言えなくなり、「薄毛を隠したい」という本音をどう伝えればいいか迷うパターンです。「無理に隠そうとしていると思われたらダサい」と葛藤し、結果的に行くこと自体を諦めてしまいます。

プロが教える「その後の対処方法」

鏡を見るのがツラい…薄毛で「美容室が苦痛」になった中年男性の苦悩。プロが“恥じる必要がない”と断言する理由
※写真はイメージです(Adobe Stock)
美容師側の「本音」と、明日から使える具体的なアクションをお伝えします。

対処法1.薄毛は“プロの目”で見ていると知る

まず大前提として、美容師はお客様の薄毛に対してネガティブな感情を抱くことは絶対にありません。

例えるなら、お医者さんが患者さんの体を見るときと同じだと思います。仕事中に患者さんの体型を見てどうこう思わないのと同じように、毎日何人もの頭髪に触れている美容師にとって、加齢による薄毛や抜け毛はごく当たり前の「日常」であり、全く珍しいことではないのです。

美容師が考えているのは、「この毛量と骨格に対して、どうカットすれば一番カッコよくカバーできるか」という技術的なアプローチのみ。恥ずかしがる必要は一切ありません。

対処法2.同世代の「ベテラン美容師」や「個室サロン」を選ぶ

それでもどうしても周りの目が気になる場合の現実的な対策です。


同じ時代を生きてきた同世代の男性美容師を探して指名してみてください。加齢による髪の悩みを深く理解しており、リラックスした気分で過ごせるはずです。

また、最近増えている完全個室型のサロンを選ぶのも、心理的ハードルを下げる有効な手です。

対処法3.思い切って相談してみる

薄毛をどう隠すか一人で悶々と悩むよりも、髪のプロである美容師に素直に打ち明けてしまうのが一番の近道です。

オーダーの際に「実は最近、薄毛で悩んでいる」「薄毛が目立たないヘアカットにしてほしい」と正直に伝えてみてください。 前述の通り、美容師は日常的に同じような悩みに向き合っています。勇気を出して相談することで、「あなたの骨格や髪質なら、ここを短くすると相対的にボリュームが出ますよ」「普段のセットはこういうスタイリング剤を使うといいですよ」といった、ネット検索では得られない“あなた専用”の的確でためになるアドバイスをもらうことができます。

薄毛でも美容室に行くのを恥ずかしがらなくて大丈夫!

気まずさから自己流のケアやごまかしに走る前に、ぜひ気負わずにプロを頼ってみてください。美容師にとって、薄毛の方は珍しくもなんともないことなので、恥ずかしがる必要はありません。勇気を出して相談したその一歩が、きっとあなたの自信を取り戻すきっかけになるはずです。

<文/KUMA>

【KUMA】
髪質改善専門家・美容師。東京都江東区にてリピート率95%以上の髪質改善専門店「area」を3店舗経営。
極度のダメージヘアやクセの強い髪もサラサラ・ツヤツヤにさせる独自の施術に定評があり、全国各地から髪に悩みを抱える人々が大勢訪れる。YouTubeチャンネル「美容師くまのこだわりTV」で自宅で簡単にできる髪質ケアを中心に発信。
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