東大卒で大食いというキャラクターが話題となっているアイドルグループ「I’mew(あいみゅう)」の中澤莉佳子さん(27歳)。
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 10代の頃は進学校に通う真面目な女の子だったというが、東大在学時にミス東大準グランプリを受賞した。
そんな彼女がアイドルを目指したきっかけとは?

親の期待を背負った中学受験での挫折

「就活はしていない」東大卒・大食いアイドルが明かす“異色の半生”。2度の留年、“安定”よりも選んだもの
中澤莉佳子
――小さい頃から勉強が得意だったんですか?

中澤:得意でした。なんか、自慢みたいになっちゃうんですけど……。でも、できちゃったんですよね。お父さんが東大卒で、お母さんがお医者さんなんです。まあ、よさげな血が入っていて(笑)。お姉ちゃんがいるのですが、普通で女子大から大学院に進学しています。

――お姉さんも大学院に通われているので、一般的に見たら教育熱心な家庭な感じがします。

中澤:お姉ちゃんも中学受験をしているのですが、校則も緩くて制服も可愛くて楽しい学校を選んだんですよ。でも私は成績が良かったので「行けるなら偏差値の高い学校へ」と親に言われていました。頑張ったのですが、中学受験ではめっちゃ落ちました。第一志望から2、3校全滅して。最終的には横浜共立学園中学という女子校に進学しました。

――進学先は、東大受験を目指すような雰囲気でしたか?

中澤:いえ。
早慶への進学者が多い学校で、東大合格者は年に1人いるかどうかという環境でした。“東大を目指した”というよりも、東大受験という選択肢が自分の中にずっとあった感じなんです。

東大模試を“ブッチ”してアイドルフェスへ

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中澤莉佳子
――学生時代は、ずっと勉強一筋でしたか?

中澤:最初はぜんぜん勉強に全振りしてなかったです。アイドルオタクもしていました。高2の夏には、母親がお金を払ってくれた東大模試をブッチして、TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)に行きました。だってTIFの方が楽しいし、模試なんて行かなくていいかなって(笑)。

――アイドルへの興味はいつくらいからありましたか?

中澤:小学生の頃にAKB48が大好きで、親に「アイドルになりたいからオー ディションを受けたい」って言ったこともあるんです。「全部、自分の責任でやるならやりなさい」ってコテンパンに言われて。まだ12歳くらいの私にはそんな勇気もなくて諦めました。中高も芸能活動禁止の厳しい女子校だったので“アイドルになりたい”という気持ちは、ずっと胸の奥にしまい込んでいました。

――そこから東大受験を本気で意識したのはいつ頃ですか。

中澤:高3の時に、「あと数ヶ月頑張ったら人生変わるかもしれない」って思い立って目指すようになりました。元々、数学が得意だったのですが、私が受験した年は数学が好きな人には簡単な年だったんですよ。
運が良く現役で理科一類に合格しました。

“東大女子”は、負けず嫌い

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中澤莉佳子
――そこからアイドル活動を始めたのですか?

中澤:大学2年の時にもオーディションを受けようとしたけれど、お母さんから「アイドルは不安定な世界だし、危ないこともいっぱいあるから応援できない」って言われたんです。その代わり、大学でアイドルの振りコピをするサークルで活動をして、アイドルへの気持ちは少し消化できていました。でも一度でも挑戦してみないと、この気持ちは一生収まらないんだろうなって感じていました。

――アイドルになってからは、順調でしたか?

中澤:いえ。あいみゅうに加入する前に、べつのグループでも活動していました。そこはもう運営がぐちゃぐちゃになっちゃって……。最終的に一年ももたないで活動終了してしまったんです。あいみゅうに加入してからは、大学も卒業をしてお仕事としてアイドルをしているのを家族にも認めてもらっています。お母さんから「ちゃんと税金も払ってね」って言われます(笑)。

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中澤莉佳子
――アイドル活動が認められたのですね。中澤さんは在学中に、ミス東大準グランプリに輝いています。この活動は、アイドル活動に繋がっていますか?

中澤:表舞台で何かを成し遂げたいみたいな気持ちが、ずっと心の奥にあって。
受験もゴールがあったし、目的がはっきりしている方が頑張れる。ミスコンの場合は、活動期間が決まっているので頑張れるんじゃないかなって思ってエントリーしました。ミスコンではあさちゃん(タレントの神谷明采・ミス東大2020)は自分の一個下の代で出場していたので、面識ありました。あさちゃんもそうだけれど、やっぱり東大女子って負けず嫌いの性格が多いんですよね。

東大で2度留年。それでもアイドルを辞めなかった

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中澤莉佳子
——あいみゅうには、事務所の社長から声をかけられオリジナルメンバーとして活動されていますが、就活もあるなかで悩みませんでしたか?

中澤:じつは大学3年生を3回やっているんです……。理系だと実験のレポートを出さないといけないのですが、それがイヤすぎて。提出しないと4年生に進級できないんですよ。しかも3度目の3年生の時には、アイドル活動を始めていたので就活はしていなくて。「自分はこのままアイドルをやる」って考えていました。

――親からは、反対されませんでしたか?

中澤:親からは「絶対に留年はするな」って言われていたんですよ。でも学費を払わないといけないので、バレるじゃないですか。
年度末におびえながら電話したら、たっぷり怒られました(笑)。お母さんは「入学したからには、卒業しなさい」と言って、学費を払ってくれました。

――何年かかって卒業されましたか?

中澤さん:結局、6年かけて卒業しました。せっかく東大に合格したのに、高卒になっちゃうのはもったいないって思って頑張りました。

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卒業式の写真(本人提供写真)
――最近は、京大卒の櫻坂46の勝又春さんや、東大卒のPIGGSのBAN-BANさんなど高学歴アイドルが増えてきました。中澤さんは「高学歴なのにアイドルなんて……」って言われたりしませんでしたか?

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中澤莉佳子
中澤:今は、仕事ができるかどうかって学歴とはあまり関係がなかったりしますし、自分が好きな仕事を選んで良いっていう風潮になってきている。私の場合は勉強ができただけで、やりたかったのはずっとアイドルでした。あと最近はアイドルファンの方のなかに、高学歴アイドルが好きっていう層がいるんですよ。一橋出身の人から、「東大にけなされたいんだ」って言われたこともあります(笑)。

――勉強ができたことが、アイドル活動で役立ったことはありましたか?

中澤:ライブ以外では、チェキ会とかファンの方とのコミュニケーションが重要になってくる。その時に、ファンの方の名前を覚えたりとか、前に話した内容を覚えたりするのが苦じゃないっていうのがありますね。受験生の頃は一日10時間くらい勉強していた。
そういう生活を毎日繰り返していたので、アイドル活動と受験とどちらが大変か考えた時に、あの大変な受験勉強を乗り越えられたから大丈夫って思えるってことはありますね。

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中澤莉佳子
中澤莉佳子
1998年生まれ。アイドルグループ「 I’mew(あいみゅう)」 のメンバー。東京大学工学部卒業。ミス東大2019準グランプリ。『大食い女王決定戦2020』第3位。X(旧Twitter):@rikako_imew  
2026年8月7日(金)I’mew(あいみゅう)5周年記念ワンマンライブ開催決定!
会場:BLAZE GOTANDA

<取材・文/池守りぜね、撮影/星亘>

【池守りぜね】
出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration
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