広島の新井貴浩監督(48)は6日、3連勝で迎えたヤクルト戦(神宮)の雨天中止に「いい休養になった」と好意的に受け止めた。一時は単独首位に立ち、その後は就任3年目でワーストの7連敗もあった。
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早々に雨天中止が決まった後に始まった打撃練習は、コーチ陣が打撃投手を務めた。東京→広島→東京の長距離移動もあった9連戦で小休止。新井監督は「裏方さんもしんどい。連投しているし『今日はバッティングピッチャーの方は休んでください』ということ」と、チーム全体として充実した“休養日”となった。
連戦中、欲しくなかった“休養日”を与えられた選手もいた。4日の中日戦(マツダ)で23年8月20日以来、スタメンを外れた小園だ。指揮官は「最近、弱い姿が見受けられる」という理由で主力を欠場させた。その試合は“代役”山足の同点打から逆転勝利。山足は昨オフにオリックスから現役ドラフトで移籍後、初安打初打点だった。
山足について、指揮官は「大事なところで代打バントを全部一発で決めてくれていた。
4月末には正捕手・坂倉が故障から復帰した。秋山もすでに2軍戦に出場し、モンテロの実戦復帰も近い。指揮官は「徐々に戻ってくるまでに(今いる若手の)いいものを見たいと思っている」と求める。まだ目の前の一勝に固執する時期ではない。1、2軍はもちろん、裏方にまで目を配りながら貯金1という結果。まだ“余力”は十二分にある。(畑中 祐司)