気迫あふれる投球で巨人打線を封じ、勝利への道筋をつくった。阪神の先発・才木浩人投手(26)が、東京Dのマウンドに仁王立ちした。
最速155キロの直球で押し込んだ。6点リードの3回2死一塁で吉川の打球が左前腕に直撃するアクシデント。苦悶(くもん)の表情を浮かべて一度ベンチに下がった。それでも「チェックして大丈夫」と根性で続投。前回の4月29日・中日戦(バンテリンD)で3敗目(6回4失点)を喫していた右腕は「最低限」とピンチを切り抜け、感情を解き放った。
昨季は巨人戦8登板で4勝1敗、防御率1・95。同戦4連勝、対戦相手別で最多の通算10勝目を挙げた“Gキラー”は「痛いです」と患部を見ながら笑い、次戦に向けて「野手やリリーフに助けられているので、何とか自分のピッチングで恩返しできるように」と、文句なしの快投を約束した。
活発な攻撃陣も5戦連続の2ケタ12安打で7点を奪い、東京Dで球団史上初の開幕5戦5勝。