◆米大リーグ マーリンズ5x―4ドジャース=延長10回=(6日、米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が6日(日本時間7日)、敵地・マーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場。6回の10号ソロなど2度の同点打を放ったが、チームは延長10回サヨナラ負けでマーリンズ相手に今季5試合目で初黒星。

同戦の連勝が昨季から6で止まり、24勝12敗で貯金12となった。

 大谷は試合後「基本的にバランス良く立って、自分の体に任せていくっていうのが理想の形ではある。もちろんそういう打席が毎回多いわけではないですし、そこでシチュエーションによって、例えばセンターに狙うのか引っ張るのか、そういう工夫次第でヒットの確率が上がるのかなと思ってます」と打席内で心がけていることを明かした。

 この日は「Japanese Haritage Celebration 2025」として行われ、試合前には空手や和太鼓のパフォーマンス、君が代の斉唱などがある中、大谷はマ軍先発のクワントリルに対してはこの日も初回先頭の第1打席で見逃し三振、3回1死の第2打席で空振り三振に倒れた。しかし、1点を追う6回先頭だった。2番手左腕・ベネジアーノの初球、86・1マイル(約138・6キロ)スライダーを完璧に捉えた。打球速度109マイル(約175・4キロ)、角度33度で右翼2階席に飛び込む一時同点の10号ソロ。飛距離403フィート(約122・8メートル)。打った瞬間、確信のホームランで5年連続7度目(日米通算9度目)の2ケタ本塁打に到達。松井秀喜(元ヤンキースなど)に並ぶ日本人最多記録となった。

 チーム36試合目での10号は昨季と同じペースだが、昨季は同時点で9盗塁だった。MLB公式サイトのS・ラングス記者によると、36試合目での「10―10」到達は2005年のB・ロバーツ(オリオールズ)以来、20年ぶり史上12人目だ。

再逆転を許した直後の7回1死一塁の第4打席では4番手右腕・フォーシェイから右翼線へ再び同点とする適時二塁打。2安打2打点と連日の活躍だった。

 6打数6安打3本塁打10打点2盗塁で、「50―50」どころか「51―51」を成し遂げた昨年9月19日(同20日)以来、ローンデポパークに228日ぶりに凱旋した前日5日(同6日)の同戦では、5回無死二塁で22年のサイ・ヤング賞右腕、アルカンタラの97・7マイル(約157・6キロ)直球を捉え、3試合ぶりの9号2ラン。本塁打ではMLB全体で今季最速の打球速度117・9マイル(約189・7キロ)、自身の本塁打では今季最も低い角度20度の弾丸ライナーで右翼の自軍ブルペンに打ち込んでいた。この日から主砲のT・ヘルナンデスが左脚付け根の張りで離脱となる中、大谷の負担は大きくなるが、これからもチームを支えていく。

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