巨人OBの松井秀喜氏(50)=ヤンキースGM特別アドバイザー=が7日、Gタウンを初訪問し、イースタン・DeNA戦で始球式を行った。

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 報道陣のリクエストに嫌な顔一つせずバットを振るのが松井氏らしかった。

Gタウンに設置された「松井畳」を視察。若手時代に寮ですり切れるほど素振りを繰り返した畳と久々の“対面”に「昔はちゃんと練習したんだなと」と笑う。もちろん全力ではないが、畳の前で素振りを披露。若手に一人で練習する大切さを示すかのようだった。

 自身の中にも、一人での鍛錬が記憶に残る。「一人で練習することの大事さ、誰にも指導されない中でいかに自分で自分自身を成長させるかを教えてくれた場所でした。ユニホームを着てる時は必ず誰かがいるので。あの畳を見るとちょっとその時間を思い出します」と明かした。

 「松井畳」は今後、Gタウンの一室に展示され、スタジアムツアーなどで一般公開される予定となっている。「こういう選手が昔いたんだよと思っていただければ、それでうれしいです」と、その人柄を示すような柔和な表情で語った。

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