◆米大リーグ マーリンズ―ドジャース(7日、米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が7日(日本時間8日)、敵地・マーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場。初回先頭の第1打席は四球を選んで5試合連続出塁とした。

1死後、3番・フリーマンの打席で二盗を仕掛けたが、今季2度目の盗塁失敗に終わった。盗塁成功率は83・3%となった。

 今季初の3戦連発を狙う大谷はマ軍先発の2年目右腕・ベヨーソとは初対戦。23年WBCで世界一の胴上げ投手、24年には史上初の「50―50」を達成したローンデポパークでは今季最終戦。屋根の開いた状態で行われている試合でも快音を響かせたいところだ。

 6打数6安打3本塁打10打点2盗塁で「50―50」どころか「51―51」を達成した昨年9月19日(同20日)以来、228日ぶりにローンデポパークに凱旋(がいせん)した5日(同6日)の試合では5回に22年サイ・ヤング賞右腕、アルカンタラの97・7マイル(約157・6キロ)直球を捉えると、3試合ぶりの9号2ラン。本塁打ではMLB全体で今季最速の打球速度117・9マイル(約189・7キロ)、自身の本塁打では今季最も低い角度20度の弾丸ライナーで右翼の自軍ブルペンに打ち込んだ。3回には二盗を決め、5年連続7度目の2ケタとなる10盗塁に到達。「いい思い出が多い。本当に好きな球場の1つ」とほほ笑んだ。

 6日(同7日)には1点を追う6回先頭で球場4階の右翼上部スタンドに着弾する10号ソロ。本人が「毎回ああいう本塁打が打てるわけではない」というほど衝撃の弾道で今季2度目の2戦連発とした。

飛距離403フィート(約122・8メートル)と発表されたが「実際より(距離が)短く表示されているように見えることがある」とロバーツ監督も特大弾認定した。5年連続7度目(日米通算9度目)の2ケタ本塁打に到達し、日本人選手では松井秀喜(元ヤンキースなど)に並ぶ最多記録となった。

 主砲のT・ヘルナンデスが離脱となる中、大谷の負担は大きくなるが、「長いシーズンなので、必ず(誰かが)抜ける時は来る」と心強い。今季最長の敵地10連戦もこの日が6戦目。今年も“マイアミ伝説”から目が離せない。

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