阪神がビジターの試合後を中心に着用する新たなチームウェアを導入することが8日、分かった。球界でも例を見ない試みは、藤川球児監督(44)の発案。
球児監督は現役時代からユニホームを「戦闘服」と表現。試合後の会見でも「デイ・バイ・デイ」「日々新た」と口にして、切り替えを重要視する。それだけに、“戦闘服”をすぐに脱げる本拠地と違い、チーム宿舎までバス移動が伴うビジターのゲーム後に、いち早く気持ちをリセットする契機をチーム全体にもたらしたい考え。ジャージーの上下、長袖Tシャツ、半袖Tシャツ、ハーフパンツがつくられる予定で、6~7月中に導入される見通しだ。
3月の12球団監督会議では、MLB人気を踏まえたNPBのブランド力向上を目的に「選手は自分たちの球団に誇りを持ってほしい。球団も選手が身につけたいと思うようなアパレルの提案と提供が必要」と訴えていた藤川監督。夏場に向けて、首脳陣の専用ウェアも別途、発注している。メリハリをつけ、より一丸となって2年ぶりのV奪回を目指す。
◆T藤川監督の改革
▽禁煙 チーム活動時、活動場所での喫煙を禁止した。選手、スタッフの健康面等を考え球団とも思いを共有して決定。
▽春季キャンプで1、2軍の呼称撤廃 主力中心の宜野座組と具志川組に変え、宜野座組の実戦で多くの選手にチャンスを与えた。
▽外食届け出 春季キャンプ中に24歳以下の選手と寮生に限り、外食時は届け出ることを義務づけた。食育推進のため。