中日のドラフト1位・金丸夢斗投手(22)が8日、コンタクトデビューしたことを明かした。「目に入れるのが怖くて、15分かかった」と手こずったが、「世界が変わった」と、まばたきを繰り返した。

 デビュー戦がきっかけだった。プロ初登板先発した5日のDeNA戦(バンテリンD)で6回2失点で初黒星。実はドーム特有の暗さも影響して、バッテリー間でのサインミスを連発していた。「これじゃダメだと。テンポも悪いし、崩れていくと思った」と恐怖心で避けていたコンタクトの購入を決断した。休養日の7日に眼科を受診。裸眼での視力は0・8程度だったといい、視力矯正に加え、乱視や暗いところでの見えにくさを改善した。

 この日の、バンテリンDでの投手練習にはコンタクトを着けて参加。マウンドでサインの確認やゴロ捕球の練習を行い、入念に見え具合をチェックした。出場選手登録抹消中で登板予定はないが、9日からの阪神3連戦(甲子園)にも帯同予定。16日からの巨人3連戦(東京D)での登板が見込まれる左腕は「監督やコーチも心配してくださっていた。もう大丈夫」とにっこり。

初勝利が懸かる次回登板へ、視界は良好だ。(森下 知玲)

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