◆阪神大学春季リーグ戦 ▽プレーオフ 大産大8―0関西外大=7回コールド=(8日・GOSANDO南港)
阪神大学リーグは優勝決定戦が行われ、大産大が7回コールドで関西外大を破り、2008年秋以来、33季ぶり(コロナで中止の20年春含む)11度目の優勝を果たした。プロ注目の小出望那(もなく)主将(4年)=大産大付=は、3打数1安打1打点。
大産大ナインに、17年ぶりの歓喜が訪れた。2回、2死三塁で小出が左前適時打を放つなど、一挙、6得点。大一番で打線が11安打8得点と大暴れした。15年間コーチを務め、今年4月に就任した市川哲也監督(47)は「やっと、たどり着いた。大産大の第一歩をこの子たちが築いてくれた」と胸を張った。
今季は開幕4連勝も、主将で4番の小出は打撃不振に陥っていた。それでも指揮官は、「一番、練習する。うちは小出のチームなので」と、信頼は揺らがず。その小出と居残り練習を続けた、この日2安打1打点の大野壮太三塁手(4年)ら、これまでBチームだった選手が今春、躍動した。小出も捕手として好リードを続け、この日は8安打を浴びながら無失点。
昨秋までに8連覇していた天理大も抑えてつかんだ、2度目の全日本大学野球選手権切符。プロ一本と明言する小出は「思い切って一打席、一打席やっていきたい」と大舞台での巻き返しを誓った。(瀬川 楓花)