日本ハムの金村尚真投手(24)は8日、先発する9日の楽天戦(エスコン)へ向け強い決意を語った。今季5度の先発ですでに2完封も、5失点も2度ある状況に「(ローテで)一番状態が悪いのは自分」と分析。

中11日と空いた期間で、必死に修正に取り組んできた。先発陣が絶好調の中、ダメならローテ脱落の可能性も意識し、覚悟を持ってマウンドに上がる。

 屋根の開いたエスコンで、金村はマウンドに立った。力強く5球投げると、最後は北山に打席に入ってもらい、アドバイスももらいながらプレート位置も微調整した。中11日で迎える9日の楽天戦(エスコン)。リカバリーにも努めたが「状態が悪かったので、いろいろ試しました。プレートを踏む位置を変えたりだとか、縦振りを意識したりとか。いろいろ意識しながらやってきました」と明かした。

 開幕戦完封など、今季すでに2完封。しかし5失点も2度と波に乗れていない。4月27日のロッテ戦(エスコン)、6回9安打5失点で今季2敗目を喫し、予定通りに間隔を空けるために登録抹消。ゴールデンウィーク中、11試合を6勝4敗1分けと2つの貯金をつくった。

自身を除き、今季初先発だった達を含め先発した延べ10投手は全員が2失点以下だった。「もちろん刺激になりますし、一番状態悪いのは自分だと思う。いつ落ちてもおかしくないと思いますし、危機感を持って練習から取り組んでいかないと。次の試合が大切」と決意を語った。

 11日間の時間を使い、必死に修正に取り組んできた。「いつもならファウルを取れてるところで、しっかり捉えられる」と異変を感じていた。指摘されたのは、ボールの見えやすさ。見えやすいことで、バッターからはタイミングを取りやすい状態になっていた。本来は出どころが見づらく、いきなりボールが来るように感じるのが金村の特長。「ローテを回っているときは気づかなかったところ。この期間でしっかりそこは潰してきた」とうなずいた。

 修正の成果をぶつけるのは今季初対戦となる楽天打線。

ここまでリーグトップの30盗塁を誇り「足も絡めてきますし、長打もありますし、どっからでも点数を取れるなと感じる。クイックだったり、先頭を出さないことを意識していかないと」と語った金村。今季3度目の快投で、好調の先発陣がつくる流れにしっかりと乗っていく。

(山口 泰史)

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