◆パ・リーグ 西武1―0ロッテ(9日・県営大宮)

 西武・モンテル外野手が強運を発揮。プロ初安打をマークし、貴重な決勝点を呼び込んだ。

 3回1死二塁の第1打席。ボスの148キロ直球を振り抜き、右前安打でうれしいプロ初安打をマーク。「あっという間に過ぎ去ったっていうか、一瞬の出来事で喜ぶ間もなかった」

 5回1死二、三塁で迎えた第2打席は、カウント0―1からロッテ・ボスの126キロスライダーをバットに当てるも打球は力なく一塁ファウルゾーンへ上がった。だが、一塁手が落球。「持ってますね~(笑)。今年一番ぐらい今のところラッキー」。仕切り直した3球目は129キロスライダーに豪快な空振り三振を喫するも、ボールがベース手前で弾む暴投に。隙を見た三塁走者・源田が一気に本塁にヘッドスライディング。結果的に決勝点となる先取点を呼び込み、「とりあえず1点入ったんでラッキーって。ありがたい」と笑みがこぼれた。西口監督も「ほんとについてる。『アウトか』って諦めてたらああいうことが起こった。

何か持ってるんじゃない」と驚きを隠せなかった。

 22年育成で入団し育成3年目の今季は、7日に念願の支配下登録を勝ち取ると、2試合連続で「9番・右翼」でスタメン出場。50メートル5秒69の俊足を武器とする若武者が、1軍2試合目で結果を出した。

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