◆米大リーグ エンゼルス―オリオールズ(9日、米カリフォルニア州アナハイム=エンゼルスタジアム)

 オリオールズ・菅野智之投手(35)が9日(日本時間10日)、敵地・エンゼルス戦に先発し、2回までで3三振を奪うなど無安打無失点の好発進を切った。味方打線も2回までに3点を奪って援護した。

 1回表に2死からヘンダーソンが右翼席へ4号ソロを放って先取点をもらった菅野。先頭のネトをスプリットで三ゴロに打ち取ると、続くシャヌエルからは3球で空振り三振を奪った。2死からモンカダも右飛に打ち取った。2回表にはオリオールズ打線が2点を奪ってリードを3点に広げた。

 2回は先頭のウォードを右邪飛に打ち取ると、続くオハピーをフルカウントから外角の直球で空振り三振。2死からダーノーも3球で空振り三振を奪って、2イニング連続の3者凡退で笑顔も見せた。

 オリオールズは前日8日(同9日)の敵地・ツインズ戦で敗れて5連敗中。故障者が続出して波に乗れず、13勝23敗の今季ワースト借金10でア・リーグ東地区最下位に沈んでいる。だが、菅野がこれまで挙げた3勝のうち2勝は、チームの3連敗を止めた白星。35歳のオールドルーキーながら早くも先発ローテの中心的存在になっており、今季3度目の「連敗ストッパー」としての期待も高まっている。

 試合前の時点で7試合に登板して3勝2敗、防御率3・00。前回登板の3日(同4日)、本拠地・ロイヤルズ戦は、悪天候で1回終了後に1時間近く中断し、味方の援護なく2敗目を喫したが、6回4安打2失点で3度目のクオリティースタート(QS)をクリアして試合は作った。

これまで4失点以上は1度もないという安定感を見せており、日本人では山本(ドジャース)、千賀(メッツ)に並ぶトップタイの4勝目を狙うマウンドだ。

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