◆米大リーグ ダイヤモンドバックス―ドジャース(9日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)
ドジャースの佐々木朗希投手(23)が9日(日本時間10日)、自身初の中5日で敵地・ダイヤモンドバックス戦に先発し、5回途中61球を投げて5安打5失点で降板し、今季2勝目はお預けとなった。最速は97・5マイル(約156・9キロ)で、平均球速は94・8マイル(約152・6キロ)。
苦しい立ち上がりとなった。1点リードの初回は先頭キャロルを三ゴロに仕留めたが、2番マルテに94・6マイル(約152・2キロ)の内角高めの直球を捉えられると、打球はポール際の右翼席に大きな放物線を描いて着弾し、5戦連続となる一発は同点ソロに。さらに2死二塁から5番・スアレスにも右中間への2ランを浴びるなど、初回3失点で逆転を許した。1イニング2被弾は、プロ入り後初。1試合2被弾は、22年8月19日楽天戦(楽天)で1試合3被弾以来自身2度目となった。
それでも味方打線が佐々木を援護。1―3の2回は先頭のE・ヘルナンデスが左翼ソロで反撃を開始すると、大谷がセンターへの適時二塁打で同点。3回には無死二、三塁からパヘスの2点左前適時打で勝ち越しに成功すると、この回一挙5得点で8―3とした。佐々木は、4回には1死三塁から一ゴロの間に1点を失った。
この日は屋根が開放されて行われ、乾燥地帯の気候が投球に与える影響が懸念される。試合開始時点で気温36度、湿度は12%。乾燥で制球が難しい上に、打球が飛びやすい投手不利な環境だ。だが、佐々木は、アリゾナで行われた今年の春季キャンプ中のオープン戦では、2試合の計7イニングで無失点。1年目の日本人投手としては初めて、開幕前のオープン戦を防御率0・00で切り抜けるなど、苦にはしていなかった。
試合後、佐々木は「今日は自分自身のピッチングがなかなか良くない中で、8点ですかね、最初取ってもらって、その中で、このまま勝たなきゃいけない試合を、僕がそういったきっかけを作ってしまって、責任は感じてますし。ただ結果的にチーム勝ててすごく良かったなと思ってます」と振り返った。