◆野球日本海リーグ3回戦 石川5―4富山(10日、高岡西部)

 富山GRNサンダーバーズに新加入したザク捕手(23)がホーム戦デビューを果たした。石川ミリオンスターズに4―5で惜敗したが、7回の守備からはザクが出場。

グリーンのヘルメットと防具を身につけ、スコアボードの電光掲示板には「ザク」の2文字が大きく表示された。「負けてしまったのは悔しいし、反省しないといけない。でも、目立つ機会をくれた球団にも感謝し、しっかりと恩返ししたいです」と前を向いた。

 東京都出身で、本名は柘榴(ざくろ)英樹。実践学園高、武蔵大を卒業後、富山の社会人野球チーム「IMF BANDITS富山」に加入した。指名打者や代打での起用が多くなった一方で、プロを目指すためには守備機会を増やしたいと独立リーグの富山に加入することを決意。関口赤彗星(しゃあ)捕手(18)が同期で加入したこともあり、球団から登録名「ザク」を提案され受け入れた。「シャアとセットで覚えてくれることが多い。単純にインパクトが強く『頑張って』と声をかけられますね」と笑顔を見せる。

 父親は初代の機動戦士ガンダム世代で、その影響でシャア専用ザクやズゴックのプラモデルを製作したことも。「ガンダムに詳しいわけではないですが、名前の知名度に負けないように、熱い気持ちで応援されるような選手になりたい」とザク。注目度抜群の登録名で新たなスタートを切る。

(中田 康博)

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