◆関西六大学リーグ ▽第6節1回戦 京産大3―1大院大(12日・GOSANDO南港)
第6節が行われ、昨秋4位の京産大が同6位の大院大に先勝した。プロ注目の最速151キロ右腕・田村剛平投手(4年)が、9回5安打1失点、9奪三振で完投。
田村が空振り三振で3戦連続の完投勝利を締めた。初回は3者凡退の立ち上がりも、2回に3安打を浴びて1失点。「真っすぐを狙われていたので、3回からは、しっかり変化(球)をやっていこうと思った」と修正後はカーブを駆使し、以降は2安打に封じた。
この日、スタンドには巨人が3人、阪神は6人態勢とスカウト陣がずらり。それでも冷静さを欠くことなく、立て直した右腕に、巨人の榑松伸介スカウトディレクターは「いいところは内外の投げ分けと、ボールのキレ」とうなずいた。
報徳学園(兵庫)ではチームメートに久野悠斗(明大)らがおり、3番手投手。だが、京産大では1年秋から試合経験を積んできた。今秋には、プロ志望届を出す方向。「自分は攻めるだけ。もっといい結果を出して、アピールできたら」と力を込めた。
◆田村 剛平(たむら・ごうへい)2003年8月30日、兵庫・宝塚市生まれ。21歳。すみれガ丘小2年から、すみれガ丘スターズで野球を始め、報徳学園中では軟式野球部。同高では、2年秋からベンチ入り。最高成績は県4強で甲子園出場なし。京産大では1年秋からベンチ入り。3年春に5リーグ対抗戦出場。181センチ、84キロ。右投右打。