◆JERA セ・リーグ 広島5x―4巨人=延長12回=(13日・マツダスタジアム)

 巨人が広島にサヨナラで敗れ、ビジターの広島戦は24年に続いて開幕から4連敗となった。戸郷翔征投手は自身5登板目で今季初勝利を目指して先発したが、2本のソロ本塁打を浴びるなど、5回まで投げ8安打4失点で降板した。

8回にキャベッジ外野手の6号2ラン本塁打で同点に追い付いたが、延長12回で広島にサヨナラ負けを喫した。ソフトバンクからトレードで加入し、即1軍のリチャード内野手がスタメン起用にこたえる1号ソロ本塁打を放つなどマルチ安打でアピールした。

 戸郷は1回1死から菊池涼介内野手に四球、ファビアン外野手に中前打、末包昇大外野手も四球で歩かせ、いきなり1死満塁のピンチ。ここで、5番・坂倉将吾捕手にもストレートの四球を与え、押しだしで1点を先取された。さらに2回には、2死から1番・中村奨成外野手に、左中間スタンドに運ばれる1号ソロ本塁打。連続での失点でリードを2点に広げられた。

 2点を追う巨人は3回、先頭の浅野翔吾外野手が右翼線二塁打で出塁。戸郷翔征投手の送りバントは投手への飛球となり1死二塁。泉口友汰内野手は止めたバットに当たった投ゴロで2死三塁。若林楽人外野手は中飛に倒れ、無死二塁の好機を生かせなかった。

 戸郷は3回にも追加点を許した。先頭の坂倉将吾捕手に右中間を破る二塁打を打たれると、続く小園海斗内野手に初球のカーブをとらえられ中前適時打。

3点目を奪われた。

 3点を追う巨人が5回に反撃。ソフトバンクからトレードで加入して即1軍に合流、即先発出場のリチャード内野手が、広島の先発・森翔平投手から、左中間スタンドに飛び込む1号ソロ本塁打。阿部慎之助監督のスタメン起用にこたえる22年7月13日のオリックス戦以来、1035日ぶりの1軍での一発で2点差とした。

 1点を返してもらった戸郷だったが5回に4点目を失った。先頭の末包に打った瞬間にわかる左翼スタンド場外に消える特大の6号ソロ本塁打。再び、リードを3点に広げられた。

 巨人が6回に反撃。1死から増田陸内野手、キャベッジの連続中前打での1死一、二塁から、5回の第2打席で1号ソロ本塁打を放ったリチャードが左前打で続き満塁とチャンスを広げると、広島の先発・森翔平投手は降板。2番手で登板した森浦大輔投手から、浅野が左犠飛を放ち、三塁からリチャードが帰り2点目を挙げ、2点差とした。

 2点を追う巨人が8回に同点に追いついた。広島の4番手・ハーン投手から先頭の増田陸内野手がこの試合3本目のヒットとなる左越えのエンタイトルツーベースで出塁すると、キャベッジ外野手が右翼スタンドに同点の6号2ラン本塁打をたたきこんだ。

 8回は4番手・中川皓太投手が登板し3者凡退。9回は大勢投手がマウンドにあがり、2死から末包に左前打されたが、坂倉を二ゴロに打ち取り、4-4の同点で延長戦に突入した。

 巨人は延長10回2死からリチャードが四球を選んで出塁したが、代走・増田大輝内野手が二塁盗塁失敗で攻撃を終えた。延長10回裏はマルティネス投手が登板し、3人でピシャリと抑えた。

 延長11回の巨人は広島の7番手・塹江敦哉投手に1死から途中出場の岸田行倫捕手が右前打で出塁。送りバントで2死二塁としたが、若林は見逃し三振に倒れ無得点。 延長11回裏は7番手で田中瑛斗投手が登板。2死から菊池涼介内野手に中前打されたが、ファビアン外野手を遊ゴロに仕留めた。

 巨人は延長12回2死から増田陸がこの試合4本目のヒットとなる左前打を放ったが、キャベッジは右飛に倒れ、巨人の勝利はなくなった。

 延長12回裏は石川達也投手がマウンドにあがり、先頭の末包に左前打され、送りバントで1死二塁。小園の遊撃内野安打で一、三塁とピンチが広がり、モンテロに中前に落ちる適時打を打たれ、サヨナラ負けとなった。

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