◆米大リーグ パドレス―エンゼルス(12日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 パドレス・ダルビッシュ有投手(38)が12日(日本時間13日)、本拠地・エンゼルス戦前にブルペン入りして23球を投げた。スプリット、カーブ、スライダーなど変化球を交えながら、力強いボールを投げ込んだ。

 ダルビッシュは今季、キャンプ地のアリゾナ州で行われたオープン戦では2試合に登板したが、3月13日(同14日)の敵地・ロイヤルズ戦で4回54球を投げたのを最後に離脱。右肘炎症のため負傷者リスト(IL)に入って開幕を迎え、ここまでメジャー登板は1試合もない。

 現地報道によると、8日(同9日)にアリゾナ州ピオリアの球団施設で実戦形式の練習で打者相手に登板。この日は再びチームに合流して試合前にキャッチボールを行ってからブルペンに向かい、撮影したフォームを確認するなどしながら、23球を投げ込んだ。

 シルト監督は「(実戦形式の練習は)ダルビッシュを含めた全員(トレーナーら)からいい報告があった。本当にいい方向に向かっている」と説明。この日の投球練習を終えて状態に問題ないかを入念に確認してから次の段階に進む方向性を示した。順調にいけばマイナー戦で対外試合数試合に登板してからメジャーのマウンドとなる可能性が高そうだ。

 今季がメジャー14年目となるダルビッシュ。すでに野茂の123勝に次ぐメジャー通算110勝を挙げ、日米通算では203勝で、日米通算で歴代最多だった黒田に並んでいる。

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