スポーツ報知では、ネクストベース社の全面協力の下、今季突如現れて日米球界に新風を吹き込んだ魚雷(トルピード)バットを徹底分析した。
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魚雷バットを振った時、インパクト付近ですっぽ抜ける感覚だった。
デメリットと言えば、外角球を逆方向に飛ばすことが難しかった。ヘッドの重みがないから遠心力を生かしにくく、より左手の押し込みが重要だと感じた。よしあしはあるにしても、現代野球は、あらゆる個人データが出る時代。多少詰まらせながら打つ人には合うと思うし、自分の特徴を見直し、バットの選択をすればいい。
今、巨人では坂本が苦しんでいる。頭の中のイメージと実際に誤差があるようだ。遠くに飛ばそうとして無意識な力みが邪魔したり、何をやってもうまくいかないところ。ならば、この魚雷バットを遊び感覚で試してみてはどうか。振りやすさが功を奏して、いい頃のスイングを思い出すかもしれない。
◆トルピード(魚雷)バット グリップから先端へ徐々に太くなっていく一般的な形状ではなく、トルピード(魚雷)やボウリングのピンのように中央部分近くで最も太くなり、先端が少し細い。芯も打者の手元に近づいた。ヤンキースの分析部門に昨季まで所属していたマサチューセッツ工科大出身のA・リーンハート氏が中心となって開発。