秋広が新天地で再出発する。ソフトバンクへの移籍が決定し、荷物整理のためG球場を訪れた。
移籍が決まった後には阿部監督に自ら連絡した。「(阿部監督から)『いじってくれる人がいなくなるからさみしいと思うけど』って言われて、めっちゃ笑いました」。結果を残すことが指揮官への恩返しになる。「1年目から2軍監督で見てもらって、期待に応えられるような成績は出せなかったけど、新天地で活躍することが恩返しだと思う。交流戦の時は特に頑張りたい」と腕をまくった。
巨人で過ごした貴重な時間は財産。「ジャイアンツのユニホームに袖を通せたことは野球人として誇り。レジェンドの方々が首脳陣に多くいて、すごくためになる話も聞けた」と感謝する。一番の思い出はプロ初本塁打。「初ホームランで(中田)翔さんと一緒にお立ち台に上がれたことが野球人生で一番印象に残っている」。
巨人では松井秀喜さんの背番号「55」を継承。大きな期待を受けながら戦ってきた。「ジャイアンツの55番を背負えたのは誇りに思う」。今季は出場5試合にとどまっており、移籍は飛躍のチャンスでもある。「(ソフトバンクは)強いチームですごい選手がいっぱいいるけど、何とか試合に出られるように」。新天地では「52」を背負う。新たな挑戦が始まる。(宮内 孝太)
◆秋広 優人(あきひろ・ゆうと)2002年9月17日、千葉県生まれ。22歳。二松学舎大付から20年ドラフト5位で巨人入団。1軍通算153試合出場、打率2割7分、10本塁打、42打点。