◆米大リーグ パドレス5―9エンゼルス(12日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)
エンゼルス・菊池雄星投手(33)が12日(日本時間13日)、敵地・パドレス戦に先発し、6回7安打4失点(自責2)で今季9度目の先発だったが、またしても新天地初勝利とはならなかった。9回にウォードの満塁本塁打などで6点を奪って逆転したため5敗目は消えた。
2回までは1安打無失点と好発進を切った左腕。ネトの5号2ランでリードをもらった3回が悔やまれるマウンドとなった。簡単に2アウトを奪ったが、アラエス、マチャドに連打を浴びて一、三塁のピンチを迎えると、メリルに右前適時打を許して3連打で1点差に迫られた。2死一、三塁でボガーツを投ゴロに打ち取ったかと思われたが、雄星が一塁へまさかの悪送球。ボールがファウルグラウンドを転がっていく間に2人が生還し、逆転を許した。
5回には先頭のタティスに、センターバックスクリーンへ10号ソロを被弾。リードを2点に広げられ、6回は3者凡退に抑えたが、3―4と1点リードを許してマウンドを降りて勝利投手の権利をつかむことは出来なかった。3年総額6300万ドル(約95億円=契約発表時のレート)でエンゼルスに今季から加入。開幕投手を託されるなど期待も大きかったが、ここまで9登板で0勝4敗、防御率3・72と苦しんでいる。
次回は中5日で18日(同19日)の敵地・ドジャース戦先発が濃厚。ドジャースは通算212勝左腕のカーショーが今季初登板となる可能性もあり、花巻東高の後輩でもある大谷翔平投手(30)との対決も注目される。