巨人の戸郷翔征投手が14日、広島戦の試合前練習が行われたマツダスタジアムで阿部監督とさまざまな球種を試しながらキャッチボールを行った。

 戸郷は前日13日の広島戦(マツダ)で今季5度目の先発で今季初勝利を目指して先発するも、5回94球8安打4失点、3四球と苦しんだ。

試合後には阿部監督が「真っすぐ、フォーク、スライダーしかないからね。現代の野球だと、ちょっとなかなか厳しいのかなっていうのはね、僕は思うんですけど。よっぽど、全部の精度が良くないとね、なかなか厳しいかなっていうのは本人と話したんですけど」と明かしていた。

 この日は、阿部監督と2人で握りを狭めて球速を速めたフォーク。さらにチェンジアップ、ツーシーム、田中瑛にも助言をもらいシュートボールなどをキャッチボールの中で試した。「いろんな球種に対しての感覚で、1個でも増えればバッターの感覚も違うと思うからって話をされた。色々監督が思ってくれているようなことも話してくれましたし、そこに僕の意見も言わせてもらいました。いいですね、っていう感覚もあったので、ブルぺンで投げてみて、いいものが出れば1番ですし、強制する感じでは全くなかったですけど、そんな話はされました」と語った。

 開幕から5戦連続で白星がない苦しい状況の中で模索している右腕。「これだけ勝ちがつかないといろんな球種に対しての話だったりとかいろんな話も出ますし、悩んでる中で、少しでも広がると思います。人からも話をいいときに聞けるのが1番かなっていうのはあると思いますね」と前向きに捉えた。

編集部おすすめ