広島のドラフト3位・岡本駿投手(22)が、プロ初勝利から一夜明けた14日、好投の舞台裏を明かした。13日の巨人戦(マツダ)の延長12回を無失点に抑え、チームはサヨナラ勝利。
1日の敵地戦では同じ延長12回に2死無走者から連打を浴び、サヨナラ負けでプロ初黒星を喫した。「マウンドに上がったとき、坂倉さんが『絶対やり返すぞ!』と声をかけてくれて、すごく気合が入った」とリベンジ成功。今季の12球団のルーキーで阪神・伊原に続く2人目のプロ1勝を手にした。この日は同カードでの登板はなかった。
甲南大出身で初のNPB選手となり、また「1勝」という新たな歴史を刻んだ。恩師・谷口純司監督をはじめ、約300通の祝福メッセージが届いたという。サヨナラ打を放ったモンテロではなく「もらっちゃいました」と手にした記念球は父・昌孝さん(56)に贈る。「誕生日(4月26日)のプレゼントは『初勝利のボールで』と言われていたので」と、最高の親孝行にもなった。(畑中 祐司)
〇…岡本のプロ初勝利の記念Tシャツが発売された。試合直後に笑顔でウィニングボールを手にする姿と、新井監督が「ルーキーらしからぬ」と称する投球シーンがデザインされた。