◆パ・リーグ 日本ハム5―9オリックス(14日・エスコン)
オリックス・宮城大弥投手(23)は唇をかんだ。1点を返された5回、なおも2死満塁のピンチ。
それでも、開幕から7戦連続でクオリティー・スタート(QS=6回以上自責3以下)を達成。今季2勝目を挙げた4月13日の楽天戦(楽天モバイル)を最後に、4戦連続で白星からは遠ざかるものの、どんな状況でも試合を壊したことはない。
「6回3失点以内を目指すくらいの気持ちでいた方が、楽になる。初回に1点を取られても、あと2点あるから大丈夫だと思え」。ある時、「全部三振を取りたい」と完璧を求め、自らを苦しめていた2年目左腕・東松に金言を授けたことがある宮城。先輩としてマウンド上で“お手本”を示し続け、その言葉に重みを持たせている。
だが、エースである以上、自らに求めるのは圧倒的な投球。「常に完投、完封は目指している」と、試合をつくることに満足する段階はすでに卒業している。「やっぱりまだ、調子はボチボチ。