◆JERAセ・リーグ 広島―巨人(15日・マツダスタジアム)

 広島の小園海斗内野手が、ひと振りで試合をひっくり返した。1点を追う6回1死満塁。

巨人・山崎に追い込まれながら、4球目の高めに浮いたボールを見逃さなかった。右越えの今季2号は、プロ7年目で初の満塁本塁打。一塁を回ったところで右拳を高々と突き上げ、跳びはねるようにベンチ前に戻ると、首脳陣、ナインもお祭り騒ぎで出迎えた。

 「とにかく気合でいきました。感触も良かったです。最高の結果になりました」

 6回は先頭・菊池が内野安打を放ち、試合前時点で打率3割2分9厘でリーグトップのファビアンが連続安打を13試合に伸ばす左前打。4番・末包が空振り三振に倒れた後、坂倉が四球でつないでいた。

  先発・ドミンゲスが5回に4四球と制球を乱し、先取点を献上。打線も、試合前まで防御率0点台の山崎に苦戦。1点を追う5回は2死無走者から満塁の好機をつくったが、中村奨が凡退。2イニング連続の満塁機で、小園が期待に応えた。

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