パイレーツのポール・スキーンズ投手(22)が13日(日本時間14日)、MLBネットワークの番組内で来年3月に予定されている第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ出場する意欲を示した。
スキーンズは、ルイジアナ州立大から23年ドラフト1巡目(全体1位)の指名を受けてパイレーツ入り。
24年は23試合に登板して11勝3敗、防御率1・96で今永(カブス)らを抑えて新人王を受賞。サイ・ヤング賞投票でも3位に入った。将来性豊かなピッチングから「怪物」とも言われ、今季はここまで9試合に登板して3勝4敗、防御率2・63。ドジャース・大谷翔平投手(30)は昨年6月に対戦した際に1打席目こそ空振り三振に倒れたが、2打席目に100・1マイル(約161・1キロ)を捉えて中堅へ本塁打。その後の現地放送のインタビューではスキーンズについて「速すぎて見えなかった」、「ホームランはなんか適当に振ったら当たりました」などと脱帽していた。
17年の第4回大会以来の頂点へ向けて、米国代表は本記モードだ。すでにこれまでWBC出場経験のないジャッジ(ヤンキース)も出場の意思を示して、主将を務めることが内定。23年の第5回大会で主将を務めたトラウト(エンゼルス)もリベンジも燃えて出場に前向きだ。23年に頂点に立った侍ジャパンだが、米国は「打倒・日本」へ向けてた最強軍団結成へ少しずつ動いている。
これまでメジャー選手はレギュラーシーズン開幕直前だったとあって、出場に消極的だった。だが、23年にトラウト、ベッツ(ドジャース)、アロンソ(メッツ)ら多くの主力級選手が出場。
それだけに、スキーンズの出場表明は大きな意味を持つことになりそうだ。