◆米大リーグ オリオールズ―ツインズ(15日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)

 オリオールズ・菅野智之投手(35)は14日(日本時間15日)、本拠地でのツインズ戦で今季5勝目を目指して先発する。

 チームは前日13日(同14日)のダブルヘッダーで2試合連続で逆転負け。

試合前のハイド監督は「昨日投げなかったのは、ドミンゲスと(抑えの)バティスタの2人だけ。バティスタは、複数回ブルペン投球練習を行っており、中継ぎ皆がフレッシュな状態とは言えない。個々の選手の体調をチェックしているところだ」と言及。ここまで3試合で、7回以上を投げている先発・菅野が、長いイニングを投げることが、スイープ阻止の鍵になりそうだ。

 一方、ツインズはメジャー今季最長の10連勝中と波に乗る。今季オリオールズには5勝0敗としている中、オープン戦で2戦2敗した菅野には、警戒を強める。前日から体調不良を訴えているバルデリ監督に替わり、試合前メディア対応したティンガー・ベンチコーチは、「彼(菅野)に対しては、ただ尊敬しかない。彼の持ち球は本物で、それを、相互に活かす投球術がある。空振りが取れ、(バットに当たっても)緩い当たりが多い。フィールディングも良く、走者を上手くコントロールしながらゲームをつくることができる。結局のところ、彼は、勝ち方を知っている」と絶賛。菅野攻略の鍵を問われ、「低めの見極めに尽きると思う。

ボール球を振らされないように、しっかり狙い球を絞り、打席では、センター方向を狙っていく規律を守らないといけない。彼のボールは、プレートぎりぎりで変化する。早めに始動してしまうと、芯で捉えるのは難しいだろう」と述べた。菅野は、デビューから5試合の空振りが、合計30個だったのに比べ、直近の3試合では、空振り計34個と急増している。敵軍が、”プレート・ディシプリン”を徹底するのも、無理はない。

 菅野はメジャー初勝利となった4月5日のロイヤルズ戦で連敗を「3」で阻止、渡米後最長7回1/3を投げた前回登板のエンゼルス戦でチームワーストの連敗を「5」で阻止するなど、連敗ストッパーの役目を果たしている。スイープ阻止の使命を背負い、今季9度目となる先発のマウンドに上がる。

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