タレントの明石家さんまが18日、大阪市天王寺区の生國魂神社で開催された上方落語のファン感謝デー「彦八まつり」に出演。2004年以来21年ぶりの登場で、プラチナチケットを勝ち取った約200人のファンを沸かせた。

 イベントは報道陣をシャットアウトして行われた。関係者の話を総合すると、さんまはデニムの着物にベージュの袴(はかま)というオシャレな姿。午後3時開演だったが、まず笑福亭鶴瓶が2時55分頃に登壇。3時30分頃に大阪市内での別の仕事を抱えていたため“前説”のつもりだったようだ。だが鶴瓶の登場から約3分後にフライングでステージに飛び出したさんまが「兄さんが来てくれ言うから来たのに!」とゴネた(?)ため、ズルズルと4時までトークを展開した。

 彦八まつり実行委員長の桂吉弥も別件の仕事のため当初は不在。さらに自身は着物姿というのに、鶴瓶は黒いTシャツのラフな格好。「吉弥もなんでおれへんねん? 呼んだ2人がおらんて、どういうことや」とボヤき続けて笑わせた。笑福亭仁智、露の都のシークレットゲストも駆けつけ、村上ショージの師匠・滝あきらら、昭和芸人の昔話に花を咲かせた。

 大いに盛り上がったのは、さんまの師匠・笑福亭松之助にまつわるエピソード。松之助が亡くなった2019年頃、病床を訪れた鶴瓶が、松之助の長男・明石家のんきを呼び寄せて「オマエがな、オマエは…」とオマエ呼ばわりしていたことを、松之助が「オマエが『オマエ』言うな!」と一喝したという思い出を、さんまが暴露した。

 さんまの鶴瓶イジリは止まらない。

松竹芸能のお笑いタレントが事務所を退所して東京などの別事務所に移籍する風潮“脱竹(だっちく)”にも触れて、鶴瓶に「何で兄さん、松竹辞めはったん?」。これには鶴瓶も「辞めてへん!」と、みなみかわ、Aマッソらとは違うことを強調していた。

 なお、トークはいすに座って繰り広げられた。さんまは21年前に「次回は落語を披露する」と話していたが、公約は実現しなかった。

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