韓国の8人組ボーイズグループ「Stray Kids」が18日、静岡エコパスタジアムでワールドツアー「Stray Kids World Tour<dominATE>」(34か国・地域、55公演)の日本公演を行った。グループにとって日本で初めてのスタジアム公演となり、10、11、17、18日の4日間で22万人を熱狂させた。

 日本デビュー5年を迎えた8人が、ついにスタジアムの舞台に立った。5万5000人のSTAY(ファンの呼称)が待ちわびる中、リーダーのバンチャンが「STAY、盛り上がっているか?」とシャウト。メンバーのアイエンが「まだまだ、こんなもんじゃないよね」とあおると、大盛り上がりの客席から歓喜の声が飛び交った。

 ライブでは炎の柱、打ち上げ花火、巨人のバルーン、トロッコなど、ド派手な演出も披露。代表曲「GIANT」や、6月18日発売のミニアルバムの表題曲「Hollow」が日本公演で世界初披露されるなど、約3時間で31曲を熱唱した。

 興奮の収まらない客席を見渡しながら、バンチャンは「ヤッホー! この雰囲気良いですね。初のスタジアム公演の夢がかないました!」と感謝。「スタッフとSTAYが支えてくれたからこそ、実現できた。みんなとの思いは一つ。STAYの気持ちをいつまでも大切にします。大大大好きだよ」と愛を伝えた。

 この日のライブは、全国の映画館でのライブビューイングや、オンラインライブ配信もあり、会場を訪れることができなかった11万人以上のファンも魅了した。

 メンバーのヒョンジンは「楽しい時間はあっという間。最高なステージと最高な時間を過ごせて良かったです。先々週の来日から、テルテルボウズを作ったりしていい天気になるように祈ってました。最終日が晴れてほっとしてます。天にみんなの声が届いたようです。今日は本当に良い汗をかいたな」とかみ締めながら語った。

 ツアーは7月30日に行われるイタリアのローマ公演まで続く。55公演で220万人を動員する予定で、K―POP史上最多となる新記録を樹立する見通しだ。

 ライブの最後には、ファンからメンバーに「いつもありがとう」「愛してます」など感謝のメッセージが映像を通して伝えられた。メンバーが感涙する中、バンチャンは「感動しました。ありがとう。みんなのかわいい姿を見て心が温まりました。

皆さんが幸せなら、僕たちも幸せです」と涙ながらに呼びかけた。(増田 寛)

 ◆Stray Kids(ストレイ・キッズ)韓国のテレビ番組から誕生し、2018年3月「I am NOT」でデビュー。20年3月、日本デビュー。23年、NHK紅白歌合戦に初出場。メンバー自ら作詞・作曲・プロデュースを手掛ける。

 ◆Stray Kidsメンバープロフィル=〈1〉生年月日〈2〉年齢〈3〉出身

 ◆バンチャン〈1〉1997年10月3日〈2〉27歳〈3〉オーストラリア

 ◆リノ〈1〉1998年10月25日〈2〉26歳〈3〉韓国

 ◆チャンビン〈1〉1999年8月11日〈2〉25歳〈3〉韓国

 ◆ヒョンジン〈1〉2000年3月20日〈2〉25歳〈3〉韓国

 ◆ハン〈1〉2000年9月14日〈2〉24歳〈3〉韓国

 ◆フィリックス〈1〉2000年9月15日〈2〉24歳〈3〉オーストラリア

 ◆スンミン〈1〉2000年9月22日〈2〉24歳〈3〉韓国

 ◆アイエン〈1〉2001年2月8日〈2〉24歳〈3〉韓国

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